イボミは今大会に『集中』　テレサも『ベストを』

＜写真：Masterpress/Getty Images＞

伊藤園レディスゴルフトーナメント グレートアイランド倶楽部（千葉県）

　悲願の賞金女王が目前に迫った。イボミがタイトルを確定させるのは、残り3試合で6,960,623円以上を獲得すればいい。とまぁ、周囲は簡単に考える。ところが、当のイはこれまで体験したことがない、強烈なプレッシャーを感じている。「反省しました。前週は早く賞金女王を決めたい、と気持ちばかりが焦って散々でした。だから今週は、タイトルのことは考えず、ベストスコア、ベストプレーだけを心掛ける。目標を高くすると、自分のプレーを忘れてしまう。1日、バーディーを2つか、3つ獲って、ボギーを1つまでに抑える。シンプルで行きます」と話した。

　思考を変えれば、余計な力が入らない。この日のアマプロ大会では、何と9アンダーをマーク。「ショットがピタッと、30センチぐらいにつけられたホールがたくさんあった。グリーンがソフトだし、2、3日目は雨の天気予報だったから、パッティングの勝負でしょう。確かに、雨はいろいろな作業が増えるし、疲れます。でも、条件は全員が同じだから、集中力を途切れさせないようにしたい」という。その上で、「集中力を途切れさせないためには、やはりエネルギーを蓄えないと…」。ということで、最近は遠ざかっている大好物、うなぎの助けを借りることに…。「すごく、調子が良く、優勝した時は、いつもうなぎ料理。ひつまぶしを食べていたことを思い出した。今回は、これも忘れないようにします」。うふふと、笑っていた。

　一方、賞金ランク2位のテレサ・ルーは大逆転するためには、今大会から3連勝が最低条件。「きょうはショットがダフったりして、調子は良くなかったけど、原因はわかっている。あすになれば、大丈夫」と語っている。そして、「ここはバーディーがたくさん出るから、大好きなコースです。私には、年間平均ストローク60台という目標もあるし、とにかく攻めていくしかない」といい、「毎試合、勝ちたい。毎日、ベストプレーをしたい」とボルテージが上がってきた。