史上最強・オールジャパン　いざ、出陣！

　LPGAツアーが特別後援する4大ツアーの団体戦『THE QUEENS presented by KOWA』(賞金総額1億円、優勝チーム賞金4,500万円)が12月4日、愛知県みよし市・三好カントリー倶楽部・西コース(6,500ヤード/パー72)で開幕する。3日はプロアマトーナメント、また公式会見が行われ、各チームのキャプテンが、「優勝するために、ここにきた」と、意気込みを語った。

　日本チームのキャプテンをつとめる、上田桃子が自信満々に語った。「史上最強のメンバーが揃った」。ターゲットは優勝のみ。選出された9人の気持ちがひとつにまとまった。「日本が勝つ！　そんな話が『TOTOジャパンクラシック』の頃から、選手の間で話題になっていました。今年、レギュラーツアーは残念だけど、外国人選手に多くの優勝をさらわれてしまった。意地を見せる。見せなければならない。それに尽きるでしょう」と気合を込める。なるほど、チームのムードは開幕前から最高、といっていい。ツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』を終え、各選手が1日、集合。団体戦を想定し、練習ラウンドもフォアサムなど、通常とは違うスタイルで行った。

　「1日の夜、選手とキャディーさん全員で食事をした。すごくいい雰囲気です。プレー中は『ごめんね』という言葉は、なし。それを徹底した。また、相手がガンガン攻めてきても、日本チームは日本流を貫くことが、大切だと思います。自分のスタイルを崩さなければ、きっと優勝できる。最後の最後まで、勝利を信じてプレーすることです」と話している。

　上田を支えるのは、ベテランの大山志保。「大山さんと話したのは、勝つことを前提にフォアサムなどのコンビを決めました。仲がいいから組む。そういうことは一切ありません。言いにくいことも、大山さんが各選手へ話してくださった。心強いです」と明かす。また、上田はキャプテンシーについて、「選手は勝つことだけに集中しています。私は、みんなを信じている」。その言葉を聞いた時、メジャーリーグ最高のコンプリートプレーヤー、ウィリー・メイズの名言を思い出した。『自分が熱中すれば、それがチームに伝わる。キャプテンは、うんと熱中することだ』。史上最強の上田ジャパンが、いよいよスタートする。