大山・成田組、ASを呼びこんだ執念と重責の18番

＜写真：Tomohiro Ohsumi/Getty Images＞

THE QUEENS presented by KOWA　三好カントリー倶楽部・西コース（愛知県）2日目

　LET(欧州女子プロゴルフツアー)の1アップで迎えた最終18番。日本は、大山志保のティーショットは、フェアウェイをキープした。続く、成田美寿々の残り169ヤードの第2打は、1メートルにつけるバーディーチャンス。これを沈め、オールスクエア（AS）とした。貴重な1ポイントを追加。息詰まるような日欧トッププロの死闘は、引き分けだった。「引き分けと負けるのでは、天と地ほどの違いがある。最低ラインはクリアできました」と大山は総括する。

　一方の成田は、「まだ、私はプレッシャーに弱い。そばに大山さんがいてくれたから、最後まであきらめなかった」。そう話すと、感極まって、涙がこぼれる。シーズン中でも、これほどの感情を表したことがない。激戦だったことが一目瞭然。成田の背中をポンポンと叩きながら、大山がいった。「私が経験したこれまでのチームより、今回が一番熱い。タイプは人それぞれでも、日本代表として全員が優勝するために、全身全霊で1打に賭ける姿が素晴らしいと思う」。