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2015.12.5

上田・原組が最強ペアに圧勝! 日本はスキがない

<写真:Tomohiro Ohsumi/Getty Images>

 日本ツアー初代女王へ王手! LPGAツアーが特別後援する4大ツアーの団体戦『
THE QUEENS presented by KOWA』(賞金総額1億円、優勝チーム賞金4,500万円)第2日が12月5日、愛知県みよし市・三好カントリー倶楽部・西コース(6,500ヤード/パー72)で行われた。この日はフォアサムマッチプレー。2対2のチーム戦で、1つのボールを交互に打ち、少ない打数で上がった方が、そのホールの勝ちを得る。日本は3勝1分の快進撃で、通算22ポイントとした。2位は韓国ツアーの14ポイント、3位が8ポイントの欧州ツアー。豪州ツアーは1ポイント。(天候:晴れ 気温:11.9度 風速:1.3メートル)

 今大会最強ペアを5&4で一蹴。
上田桃子原江里菜組は存分に大和ナデシコの底力を見せつけた。「きょうはスタートからラッキー、と感じることが結構ありました。ということは、流れをモノにしなくてはいけません。だから、私たちは持っている! そう思って前向きにプレーした」と原。1番から4ホール連続で奪取されるとは、最新のロレックス・ランキング7位のキムセヨン、同9位のチョンインジ組も予想していなかったに違いない。上田は、「マッチプレーの3アップ以上は大きい。2番で2アップにした後、絶対にいい流れを切らないように-。相手がバタバタしていたし、気を引き締めて、3番へ臨んだ。2アップしていることは頭の中から消去した」という。ここがターニングポイントと解説した、3番のバーディーパットは、1.5メートルのスライスライン。キャディーを含めた4人で、芝目を読む石橋を叩いて渡る大作戦で、アドバンテージを握る。


 勝負はいいことばかりではない。6番の第1打を原がOB。「私もそこまでは明るかった。下を向き加減になった時、桃子さんが『いいよ、気にしないで。私もティーショットを打ちたかったから』と励ましてくれました。そのひとことで、ものすごく力が湧いてきましたね。この恩は、今日中に返さないといけない。特にパッティングがとても良くなった」と振り返った。上田は、「ゴルフはミスが出るスポーツ。私自身もどこかで獲られることを想定していました。そういった危機意識を忘れなかったから、次のホールでバーディーが獲れたのでしょうね。勝負の流れを相手にやらなかったのが勝因」と話している。

 第2日を終了し、2位の韓国ツアーに8ポイント差。初代クイーンズに向けて大きく前進した。「桃子さん、キャプテンに決まってからずっと、眠れなかったらしいです」と舞台裏を明かした原。それほどの重圧を感じていたそうだ。ただ、「江里菜が昨晩、バスソルトを差し入れてくれました。ゆっくり湯船に浸ったら、ぐっすりと…。日本チーム全員がお互いのことを思いやって、優勝するために最善の準備をしている。最終日はシングルスですけど、負けることは全く考えていない。全勝がテーマです」。このひとを日本中のファンは待っていた。

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