2016.2.22
2016新シード選手特集 第6回 永峰 咲希
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
昨年初めてシード権を獲得し、新シード選手として今季のLPGAツアーに参戦する8名の選手たちを紹介していきます。第6回は、永峰 咲希 です。
永峰 咲希 <ナガミネ サキ>
1995年4月28日生まれ 宮崎県出身
祖父が自宅近くの練習場の役員をつとめ、ゴルフの手ほどきを受けたのは、10歳から。その後1年近く経ってから、「飛距離が出るようになった。それまでは、練習嫌いだったけど、急におもしろく感じるように…。よく覚えていませんけど、少しずつプロになりたいと思い始めた時期です」。小学3年までは、硬式テニスに熱中していたが、その後はゴルフが中心。「でもスポーツは全部大好きです」。
アマチュア時代、初のビッグタイトルは、'11年九州高等学校ゴルフ選手権。同年は台湾アマチュアゴルフ選手権でも優勝を飾っている。翌'12年、全国高等学校ゴルフ選手権での優勝の他、日本女子オープンでローアマチュアに輝く。'13年、九州高等学校ゴルフ選手権で個人優勝。'11~'13年までJGAナショナルチームのメンバーとして活躍した。
'14年の最終プロテストで、一発合格。圧巻だったのが第2次予選だ。第1日5アンダーをマークし、「もう大丈夫だと、気楽にプレーできた」という最終日に、何と63。自己ベストスコアを更新する。「何をしてもうまくいった。怖いぐらい」。また、12月・ファイナルQTでは、最終日の前半でスコアを3つ落とすなど苦労するも、なんとか37位でフィニッシュ。'15年ツアーの出場権を獲得した。
ツアールーキーの'15年、最も記憶に残るのは、9月・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯。「初出場でも、ここで結果を出したい。シードを決めたい。でも、力んではいけない。さまざまな考えが頭から足先まで、渦巻いているようでした。練習ラウンドから、最終日まで、神経をすり減らした感じです。そんな狙ったビッグトーナメントで上位(13位タイ)へ入れたのはうれしかったですね」と振り返っている。こんなこともあった。開幕前日、コースへ向かう車中でアシナガバチに、右手親指の付け根をさされるアクシデント。すぐさま病院へ向かい、患部から残っていた針を除去するなどの治療を行なった。この迅速な処置のおかげで、事なきを得ている。担当医からは、「放置しておくと大変だったかも…」と言われたそうだ。
また、ターニングポイントとしてあげたのは、中京テレビ・ブリヂストンレディス。「春先は不安ばかりでした。今まで、テレビ観戦していたトーナメントへ私が出場するわけですから。先輩の選手の皆さんのように、いいプレーができるのか? など次から次へと頭を過る。目標は優勝と言葉にしてきたけど、予選を通過するのが一杯の状況。結局、それで満足したから、最終日がいまひとつだったと思う」。その上で、「中京テレビ・ブリヂストンレディスは、すごいプレーをしたわけでもない。でも、ベスト10。普通にプレーすれば、上位へ入れることを学んだ試合です」と振り返る。
'15年は優勝こそ果たせなかったが、8回のトップ10入りをマーク。「トップ10はあっても、トップ5がなし。今年はもっと磨きをかけます」と、'16年はさらなる飛躍を目指す。
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