2016.4.2
最終日、鈴木愛が挑む、鬼門の2ホール
<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>
ヤマハレディースオープン葛城 葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県) 3日目
プロとはいえ、人間。こうも悪いことが続けば、何かツキを変えるアクションを、起こしたくなるのも無理はない。通算1アンダー、4位で最終日を迎える鈴木愛。この日、13番ホールの入り口付近で、キャディーがバッグから塩をひとつまみ出して、パラパラとまいていた。「思いついたのは、あの方法。でも、お清め、邪気払いにはならなかったですね」。鈴木は13、14番が鬼門となっている。
第1日・13番=トリプルボギー、14番=ボギー
第2日・13番=ボギー、14番=ボギー
第3日・13番=ボギー、14番=ボギー
この2ホールだけで8オーバーの大叩きだ。にもかかわらず、首位とは4打差につけているのだから、調子が悪いはずなどない。「今年は、かみ合わせが悪いというのか、ついていないことばかり。前週、第2日の16番もフェアウエーど真ん中に、ティーショットを打っても、第2打がバンカーのあごで、トリプルボギーでした」という。そこで、幸運を呼び込むため、今大会からドライバーのヘッドカバーをピンクのクマに。これも、今のところはあまりご利益が感じられない。
連敗中のプロ野球球団がベンチの両サイドへそうするように、「盛り塩でもしてもらえば」。母・美江さんの何気ないひとことから、13、14番で撒き塩となった。おまけに、自身の名前を連想させる、ハート柄のシャツ、ベストを着用したのだが…。「久しぶりに優勝のチャンスだと思う。自分が3、4アンダーを出せるように、しっかり練習します。最終日は頑張る。疲れたなんて、いってはいられない。ハハハ」と笑い飛ばしていた。笑門来福となるか。
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