2016.4.14
気分一新で連覇へ 菊地絵理香がクールな理由
2016年LPGAツアーの第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)は15日、熊本県菊池郡菊陽町の熊本空港カントリークラブ(6,452ヤード/パー72)で開幕する。前日の14日は、プロアマトーナメントが行われた。
毎週が新鮮!これが、菊地絵理香流・プロの極意だ。前週の『スタジオアリス女子オープン』で通算2勝目を飾り、ディフェンディングチャンピオンとして今大会に挑む。その心境はいかに。さぞかし、熱い口調で意気込みを語ってくれると予想したが、意外なほどクールだった。「あまり、2勝目をあげた実感がない。でも、うれしくないわけではありませんよ。自分で思っていたような感激がなかった」と振り返っている。毎週のようにツアーは続く。ということで、菊地は、きっちりと区切りをつける。「1試合が終わったら、いいことも悪いことも、次の試合へ持ち越さない。新しい気持ちで臨むのがベストだと思う」と語った。
一方で、こだわりはあっても、こだわりをつくらない。「去年の大会の最終日、グリーンのウェアで勝ったから、これが私のラッキーカラーかなぁと感じて、日本女子オープンの最終日などに着てみたけど、うまくいかなかったから、こだわらないように決めました」。さらには、パターを思い切って替えるのも、こだわりをつくらない証だろう。「いくら優勝したからといっても、コースは替わります。だから、このコースでベストパフォーマンスができるものを使うことにした」。こだわらずに、こだわる。何やら禅問答のようになってしまうが、これこそ、菊地が追い求めるゴルフ道。「フラットな感じでやれるんじゃないかと思います」と力を込めた。