3位タイへ急浮上　服部真夕に笑顔が戻った

＜Photo：Masterpress/Getty Images＞

サントリーレディスオープンゴルフトーナメント　六甲国際ゴルフ倶楽部（兵庫県）3日目

　悩み多きプロゴルファーの特効薬といえば、やはり好スコア。服部真夕がこの日、7バーディー、ノーボギーの65で、初日56位タイ、2日目36位タイから3位タイに急浮上した。「こんなスコアが出るとは自分自身、全く思わなかった。ティーショットが曲がらない。本当に気分が良かったです。今年は、OBが二桁は行っているはずですから…」。素晴らしいオフを過ごし、手応え十分で開幕戦へ臨んだが、「練習ラウンドで急にドライバーが曲がりだした」という。以来、何をやってもダメの状況だったそうだ。「今大会は徹底的に左を向いて打つことを意識。それから、メンタルトレーナーから『誰も、あなたのことなんか気にしていない。そのつもりでプレーしたら』とアドバイスを受け、気持ちが楽になった」。まさに、病は気から、である。

　加えて、もうひとつ、プライドを捨て去った一面が。ラフからのアプローチの際、パターを選択することが多くなった。「ギャラリーからはありゃ? というリアクションを感じたけど、ピンチで、どうしたらパーが拾えるかを考えたら、確率が断然いいから。なりふり構っていられない」。久々のインタビュールーム登場でよほど気分が良かったのか、「呼んでくださってありがとうございます。悔しいことがたくさんあったけど、最終日は楽しいゴルフをしたい」。飛び切りの笑顔を披露した。