2016.7.22
デビューVへカウントダウン 鬼澤『まな板の信子』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2016年LPGAレジェンズツアーの公式戦『第7回LPGAレジェンズチャンピオンシップ アイザックカップ』(賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円)大会2日目が7月22日、富山県射水市・小杉カントリークラブ(6,014ヤード//パー72)で行われた。この日、68で回った鬼澤信子が通算6アンダーとスコアを伸ばし、首位で最終日を迎える。2打差の通算4アンダー、2位は永野千秋、通算3アンダーの3位で鈴木佳恵が追う展開だ。(天候:曇り時々晴れ 気温:26.7℃ 風速:4.8m/s)
首位の鬼澤信子が想定していたのは、66をマークして、通算8アンダーで独走態勢に突入することだった。しかし、1番でいきなりピンチに直面。ドライバーの第1打が左ラフへ曲げてしまう。「行ってみてビックリ。背筋が伸びた。レギュラーツアー、しかもメジャー級と思えるほどラフが深い。甘い考えをもってはいけない。朝イチの教訓が、その後、バーディーを積み重ねることができた要因だと思う」。ニコリともせず、この日のプレーを振り返った。
2番ですぐさま、第3打をピン1.5メートルにつけ、バーディーを獲り、続く3番でもピン上4メートルを沈めてリズムに乗る。5バーディー、1ボギーの内容は、ちょっと不満そうだが、「ぶっちぎりから、方針転換。コツコツ行かせてもらいます。私のプレースタイルは、安定感がいまひとつ。ましてや、勝負だから何があるかわからないでしょう」。より一層、気持ちを引き締めたという。
圧倒的な飛距離のアドバンテージがあるだけに、最終日のキーワードは、パッティングだろう。「まだ、少し打ち切れていない感触。グリーンと会話するのは当然だけど、グリーンさんが心を開いてくださるよう、富山弁で話しかけていきます。最近は、暑い季節が苦手になった。今回は、とても涼しいから集中力が途切れることはないでしょう」。 そして、最終日のお楽しみは、CS放送のスカイAで生中継されることだ。樋口久子、岡本綾子にどう解説されるかを、指折り数えてきたとも。「ウェア、ヘアスタイル、大先輩のお二人には、鬼澤信子の頭のてっぺんから、つま先までお話いただけたら、と思います。私は幸せ者。今から胸がキュンとしますね。ありがたい。心境は、『まな板の信子』ですね」と、トークがさえる。レジェンズ・デビューVの準備をしっかり整えた。
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