2016.11.23
絶好のコンディション 世界基準への挑戦
LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)
ツアー総決算。23日、行われた公式会見で、「チャンピオンの中のチャンピオンを決める、素晴らしい条件が整った。コースも最良の仕上がり」と大会実行委員長・原田香里は胸を張った。なるほど、各選手が、「とても仕上がりがいい」と絶賛の言葉を。
しかし、絶好の仕上がりは難度が高いことの裏返しである。22日、プロアマトーナメントへ出場した、LPGA会長・小林浩美は、「グリーンの状態がすごくいい。しっかりと読めば、その通りの軌道でボールがカップインします。ということは、パッティングの好不調が一目瞭然に出てしまう。最終戦にふさわしく、選手には、持っているテクニックを存分に発揮してほしい」と話した。
その上で、「14番が、カギを握るポイントになるのではないか」。383ヤード、パー4で、ティーグラウンドからは見えにくいが、右サイドにある松が入り組んでいる。砲台グリーンの左には、バンカーがあり、「ティーショットは、海からの風がポイントで、第2打の距離感が特に重要です。攻略するポイントは、持ち球できっちりと攻められる選手。全ホールが見どころですけど、このホールの攻防は特におもしろいと感じた」と解説する。
プロアマトーナメント終了後には、グリーン周囲のラフを順目から逆目へ変更。「グリーンの周囲は、公式戦にふさわしい難しさ。90-100ミリでアプローチも至難の業です」。気になる優勝予想スコアは、6アンダーだが、「最近、選手のレベルが上がっている。私の予想を上回ってほしい」と原田は期待を込めた。これもまた、世界基準への挑戦だ。