2017.4.20
前年覇者・大山志保 川奈は1番好きなコース!
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2017年度LPGAツアー第8戦『フジサンケイレディスクラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の大会初日を明日に控え、この日はプロアマトーナメントが開催された。
舞台となる静岡県伊東市の川奈ホテルゴルフコース 富士コース(6,367ヤード/パー72)は、世界に誇れる日本屈指のシーサイドコース。ここが最も好きなコースだと話すのはディフェンディングチャンピオンの大山志保だ。
「川奈は私の好きな3つの要素が揃っています。コーライグリーン、風、そして綺麗な景色です。調子は先週よりは良くなっているので、今週は連覇というよりも、ゴルフが噛み合うきっかけになればと思っています」。
距離的に長くはないため、今日のような風が穏やかな日は積極的に攻めることができる。ただ、海風が強くなると瞬時にコースの表情は一変する。自然の地形を生かし、風というハザードをも計算に入れてデザインされている点が世界的に評価の高い理由だ。直近の米国ゴルフマガジン誌の『2015世界のゴルフ場100選』では67位にランクインしている。
富士コースの設計はチャールズ・ヒュー・アリソン氏で、1928年に大島コースが開業した後の1937年に完成している。アゴが高く、深さのあるアリソンバンカーがあまりに有名だが、富士コースの難しさはそれだけではない。重機を使わずに手作業で造られたコースは、常に微妙なアンジュレーションが待っている。だからこそ、プロでも1打1打慎重に状況を判断して、いつも以上に集中してショットに挑む。道具が進化した今の時代でも14本のクラブをフルに使わなければならない。しっかり攻略を立てた上で、攻める場面と守る場面を見極めたものだけが勝利を手にすることができる。このコースにまぐれは存在しない。だからこそ、大山もこのコースで良いプレーをすることが浮上のきっかけになると睨んでいるのだ。36人目のチャンピオン誕生を富士コースは静かに待っている。
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