2017.6.3
年間複数回Vへ前進 西山ゆかり『おまかせします』
<Photo:Matt Roberts/Getty Images>
36ホール競技に短縮された、2017年LPGAツアー第14戦『ヨネックスレディスゴルフトーナメント』(賞金総額5,250万円、優勝賞金945万円)大会2日目、第1ラウンドが6月3日、新潟県長岡市・ヨネックスカントリークラブ(6,423ヤード、パー72)で行われた。この日も雨、強風が吹くタフなコンディション。西山ゆかりが、2アンダーで首位に立った。1打差の1アンダー、2位タイは飯島茜、藤本麻子。7オーバー、69位タイまでの選手が4日の最終ラウンドへ進出した。(天候:雨 気温:13.0度℃ 風速:3.5m/s)
名言と笑顔。これは一流アスリートの条件だ。その意味でいうと今大会の西山 ゆかりは秀でた存在だろう。「インターバルの間もバーディーがたくさんとれたせいで、自然に笑みがわいてきました。雨が降って、とても寒い。それでも、集中していたと思う」。前半の9ホール、各選手が苦悩の表情を浮かべていても、5バーディー、ノーボギーと完ぺきな内容だった。別次元のプレーは、オフにハワイ島での貴重な経験がもたらしたものだ。「あの時期は、季節風が強く、コースで突風が吹いて、立っていられないほど…」。
そんな状況で耐えられたのだから、ここでできないはずなどない。1番から、気合を込めてバーディーを奪った。「悪天候を予想していたし、今回は耐え忍ぶこと、と開幕前から自分に言い聞かせてきた」とも。そうはいっても、前日から、「整いました」の名言が飛び出したのは、わけがある。「ちょっと違和感があったパターのグリップを替えたこと。そして、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップから、ちょっと変だなぁ、と思ったドライバーのシャフトを別のものにしたら、スピン量が抑えられ、とてもいい感じになった。ということで、整えてスタートすることができたのです」と明かす。
残念ながら、後半は2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーで前半の貯金を減らしてしまったものの、手応えは十分の様子だ。「今年の目標は、うまくて強いプレーヤーになることです。去年、トップ10には結構、入っても優勝ができなかった。それって、強さがないことでしょう。オフにいろいろと考えて、強さを生みだすのは、やはり集中力。それには、周囲のことを気にしないことが一番。KKT杯バンテリンレディスオープンで優勝できたのは、その賜物だと思います。きょうも、振り返ってみれば、途中までバーディーをいくつとったか、など考えていなかった」と力説した。
そうはいっても、「勝敗は、私が決められるものではない。あすも、ベストをつくすだけです」といい、「おまかせします」のひとことで締めくくった。
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