「ゴルフ大好きだからもっとうまくなりたい」黄璧洵が今季2勝目！

　2017年度LPGAレジェンズツアー第4戦『アリナミンVカップ（グランドシニアの部）』（賞金総額200万円、優勝賞金40万円）が、宮城県仙台市の泉パークタウンゴルフ倶楽部（5,651ヤード／パー73）で行われた。60歳以上の17名の選手で争われたグランドシニアの部。最終日は、70をマークした黄璧洵が、通算1オーバーでグランドシニアの部を制した。首位スタートの加納由美子は、スコアを崩し通算5オーバーで2位。通算8オーバー、3位タイには、黄ゲッキンと岡田美智子が入った。（天候:曇りのち晴れ　気温:24.3℃　風速:2.7m/s）

　「昨日とはまるで別人ね」と今日はパットがうまくいったという黄璧洵。1番、3番とボギーを叩き、「今日もパットがダメだと思ったけど、5番から別人になった」とその5番で3m、続く6番も3.5mとバーディーパットを沈め、連続バーディーを奪った。「先週からパットがひどかった。泣いちゃうよ。昨日はバーディー1個だけで、ショートすることが多かった。1mも届かなかったりした。でも、今日はパットの構えを変えてみた。5番からはヘッドが真っ直ぐ出たね」。ラウンド途中からパットのストロークが劇的に良くなり、8番、13番、17番とバーディーを奪った。パー5の18番も「うまく寄せられた」と4打目を1mにピタリ。「18番はグリーンに速報ボードがあったから緊張しちゃったね。加納さんは飛ぶから、またプレーオフだと思った。とってもうれしいけど、まさか優勝出来るとは思わなかった」。最後はパーでまとめ、6月のふくやカップマダムオープンに続く今季2勝目を挙げた。

　この日アンダーパーでラウンドしたのは、黄ただ一人。3アンダーでラウンドした61歳の黄に夢を聞いてみると、「年だから身体が言うことを聞いてくれないけど、ゴルフ大好きだからもっとうまくなりたいね。最近は、1日3オーバーか4オーバーだったから、3アンダーはホント久しぶりよ。今日は特別だったね（笑）。また、一生懸命練習して再来週も頑張るよ」。身体は衰えても、向上心はまったく衰えていない黄が、再来週のレジェンズツアー公式戦・LPGAレジェンズチャンピオンシップKRYカップに挑戦する。