2018.2.9
2018ルーキー特集 最終回 松原由美
<Photo:Masterpress/Getty Images>
2018ルーキー特集最終回は、松原由美です。
抜群の身体能力。ゴルフ以外にも、水泳、サッカーなどスポーツ歴がすごい。「リフティングが特技。今でも、やっています」と笑顔で話す。とはいえ、目下の課題は「自分のゴルフを立て直している」。最終プロテストあたりから、ショットの不調に悩まされ続けた。「安定したショット。安定したゴルフを取り戻さなければ勝負にはならない」と強い意志を示す。
「QTで失敗したというより、負の連鎖というのか、プロテスト直後から、どんどん調子が悪くなった。ジュニアの頃から、ナショナルチームに入っていたから、私の周囲はテスト合格が当たり前と思われていたみたいです。でも、プロテストは簡単ではなかった。他の学年から比べ、上手な人が揃っている。皆さん、黄金世代といってくださいます。去年、その人たちに入って、合格できたことは自信につながると思う」。
アマチュア時から史上最年少記録を次々と塗り替えた。2009年10歳4カ月で日本女子アマ。11年、12歳270日の大王製紙エリエールレディスオープンでは、女子プロツアー最年少予選突破を果たしている。もうひとつ、すごいことをあげてみると、中学3年で出場した全米女子アマ。自身のベストスコア64を叩き出している。
ゴルフを始めたのは、9歳。小学3年生だった。「兄がやっていた姿をみて、格好良いと思ったからです。そして、もうひとつ。07年、高校生の石川遼さんがプロのツアーで優勝したシーンを見て、私も-と…」。兄の大輔は昨年、チャレンジトーナメントで1勝をあげている。では、追い求めるスタイルといえば、「プロだから当然、優勝することも大切。でも、たくさんの人から応援されるような選手になりたい。苦しい時も、笑顔をつくる。そうありたいと思っています」と、自身へ言い聞かせるように語った。
松原 由美〈まつばら ゆみ〉1999年2月22日 大阪府生まれ