2018.4.20
Day 3 原田香里のプラスワン テック
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
パナソニックオープンレディース 田辺カントリー倶楽部(京都府)最終日
プロ4年目の初優勝。一生の思い出になる1日になるでしょう。高木萌衣さんにとって、今回の勝因で最も重要なファクターは何だったのか。確かに、ショートゲームにさえをみせた。その他、ポイントもあるでしょう。しかし、私がストレートに感じたのは16、17年にLPGAツアーへほぼフル参戦した経験ではなかったか、と思います。ここ数年、LPGAとしても選手個々のレベルアップを図る目的で、各ツアーのコースセッティングで難度をグンとあげています。
また、コースへお願いして、ただ難しいだけではなく、選手が力を発揮しやすい状態にする。細心の注意を払ってきました。今回も、田辺カントリー倶楽部の皆さまのご尽力で、素晴らしいコンディションが整ったといえるでしょう。グリーンは、スティンプが11フィートでした。決して、やさしくはない。いや、かなり難しいと思います。そんな状況で、高木さんは、ここ2シーズン、もまれた経験が生きました。
これといった成績を、残しているわけではありません。でも、同組でプレーする選手とのふんいきや、多くのギャラリーの中でプレーをするプレッシャーなど、プライスレスの体験を数多くしている。この2日間、堂々とプレーする姿が印象的でした。彼女は、とても練習熱心です。コースに打ちのめされても、繰り返し練習を重ねてきたことで、今日の晴れ姿がある。
ただ、あえて苦言を呈するとすれば、ゴルフの組み立て方など、まだまだ勉強することが多い。パッティングで攻める際、ショートはしていなかったものの、カップをオーバーするテクニックなどが、まだ粗削り。実戦で磨いていく必要があるでしょう。1勝がきっかけで、大きく変わる選手がいます。次の1戦が大事。注目しています。
(担当理事・原田 香里)
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