2018.5.17
必死のパッチ 澤井瞳、親友に続け-
2018年LPGAステップ・アップ・ツアー第6戦『ツインフィールズレディーストーナメント』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)が17日、石川県小松市のゴルフクラブ ツインフィールズ ゴールドコース(6,462ヤード、パー72)で開幕した。大会第1日は、プロ入り7年目の澤井瞳が3アンダーで単独トップ。1打差の2位タイに青山加織、北村響、園田絵里子の3人が続く。(天候:曇り時々雨 気温:25.1℃ 風速:2.5m/s)
自問自答。澤井瞳は、単独首位でも笑顔はなかった。ホールアウト後も「ホッとしていません」と疲れた表情で話し始める。「今日は何が良かったのか…」。10番からスタートし、16番では、「5メートルのフックライン。考えられないほど、横からカップインした。入りそうと思ったパッティングではない」と、この日初めてのバーディーを振り返った。後半の1番は、ピン上から5メートルを決める。
そして、5番は「6メートルの難しいスライスライン」をズバッとカップイン。勢いを味方に6番もバーディーを奪った。一時は4アンダーまでスコアを伸ばす。最終9番はボギーとしたものの、2015年フンドーキンレディース以来、単独首位の好スタートを切った。
「このコースは本当に難しい。前半はティーショットがフェアウェイへ行かなかった。しかし、後半はティーショットが安定。フェアウェイをとらえられるようになったけど、本当に何が良かったのか…。自分でもわからない。それぐらい1打、1打に必死。ただ、結果が良かった。それだけです」。全力で18ホールをプレーした。だから、喜びよりも、疲労が表情に表れたのだろう。
今シーズン、所属先との契約が切れ、考え方が一変。「プロゴルファーとして、安定した収入がないことはつらい。ストレスも増えます。今回は、推薦をいただいての出場。本当にありがたい。だから、1試合にかける集中力が違う。必死です。最終日、最後の1打まで気が抜けない」と、自身へ言い聞かせるように語った。
3回目を迎えた今大会。過去、優勝を飾った小橋絵利子、永田あおいとは、月1回の食事をともにする親友だ。「コースに来た瞬間、ポスターを見て思った。『あっ、こばえりと、あおいさんやん』。すごく仲がいい。次は、私-」。予感が現実になるだろうか。澤井の瞳が燃えていた。
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