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2018.7.28

プラスワン ショット

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

大東建託・いい部屋ネットレディス 鳴沢ゴルフ倶楽部(山梨県)第3日

 ゴルフは自分との戦いであり、自然との戦いでもある。最初にお断りをしておくと、今日のプラスワン ショットは、第2日の撮影です。というのも、今大会のテーマは、「何が何でも、富士山を」とオフィシャルサイトの担当者から、リクエストがあったから。第3日のプレーは行われたものの、台風12号の接近で風雨が強い。当然、富士山は姿を現すはずなどなし。

 そうはいっても、今週は苦戦しました。雲が垂れ込め、富士山の頂がみえない。開幕前日から、コースを歩き回ったものの、その一瞬が訪れません。ところが、周囲が暗くなり、ほぼあきらめかけていた、昨日の午後5時過ぎ、18番で頂がみえた。必死でシャッターを押したのが、この1枚。田辺ひかりさんのアプローチでした。

 3年前、ラグビーワールドカップの仕事で、富士山をバックに車の疾走シーンの仕事では、天候に恵まれ、それほど苦労をせずに、この1枚が終了。それと比較すると、今回は苦労も多く、思い出に残るワンショットです。世界遺産にも指定され、もちろん、私も見るだけで日本に生まれてよかったといつも、思う。場所が違えば、さまざまな表情があり、個人的な感想は、実に男性的。曲線が力強いからです。独立してそびえているところが、なんともいえない魅力がある。

 雲がかかる富士山も、それはそれで趣が。ただし、頂が見えなければ、高さを見せることができません。天気のせいで見えなかった。そう言ってしまえば、良かったかもしれません。しかし、カメラマンのイロハを指導してくださった師匠から、「天気が悪いのも、カメラマンのせいだ」と金言を賜った。皆さんの目に、どう映ったでしょうか。

(戸村功臣=ゲッティ・イメージズ)

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