2018.8.16
浮上のきっかけを イボミ、箱根で誓う
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
LPGAツアー24戦『CAT Ladies』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)が8月17日、神奈川県箱根町・大箱根カントリークラブ(6,704ヤード/パー73)で開幕する。16日はプロアマトーナメントが行われた。
大会2連覇のディフェンディングチャンピオン・イボミは20代、ラストトーナメント。次週、8月21日は30歳を迎える。「韓国の数え方では、31歳です。楽しかった20代は、終わったと思っている。これからは、ベテランのようにプレーをするつもりでいます。選手から尊敬の対象になるように。成績にかかわらず、です」と決意表明だ。
すでに1年間、優勝から遠ざかっている。絶対女王の冠も懐かしい。今季は6度の予選落ちを喫し、賞金ランキングも93位と低迷中だ。ストレスが充満し、腸の炎症で入院するなどアクシデントにも見舞われた。それだけに、今大会がスランプ打開のきっかけとなることを人一倍、願っている。「1年ぶりにコースを訪れ、なぜ、私がここを好きなのかがわかった。グリーンが速い。こういうところはリズムが出てくる。もちろん、優勝をしたいけど、今は予選通過もわからない状態。だから、今回は3日間プレーできることを第一に考えている」という。
その上で、「今までは、ショットの状態がいまひとつ。当然、ショットの比重が大きく、ショートゲームの練習が少なかったと思う。そのせいで、最近はボギーの数が多い。去年、この大会ではボギーが3日間でひとつだけ。やはり、ボギーを減らすためには、ショートゲームの精度をもっとあげていかなければならない。それと、集中力です。体力が落ちていると集中力を高めることができない。前週は、ラウンドとウェートトレーニングを4日間行いました。今回は、1日楽しく、ゴルフだけに集中します」と誓った。
一方、今季2勝と、完全復活を遂げた黄アルムから、大いなる刺激を受けている。「いつも、私がいないときに優勝だから直接、おめでとうがいえません。2年前の冬、合宿で一緒に寝食をともにした。(黄が)どのぐらい努力をしてきたかを知っている。あの姿を思い出します」。しみじみと語った。努力は、さらなる成長への糧。ということで、「ストレスで病気にもなったけど、それでもゴルフが好き。感謝の気持ちを忘れずに、あすからプレーをします」と元気な声がクラブハウスに響いた。
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