2018.8.26
Day 4 ~ 鈴木美重子 プラスワン テック
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)最終日
お見事。優勝が決まった瞬間、自然にその4文字を口にしてしまった。アンソンジュさんのプレーに感服した、決勝ラウンドの2日間です。温帯低気圧の影響で雨と、強風が各選手へ襲いかかる。第3日は技術に加え、精神力も試されたといえるでしょう。
最終日は天候が回復。とはいえ、海から吹き付ける風はかなり強い。風と友だちになる、とはよくいわれることでも、小樽カントリー倶楽部の風は一筋縄ではいかない。各ショット、一定方向から吹いているわけではありません。風が本当に回っているのです。今大会は3回目の制覇。縁があるトーナメントです。ところが、「小樽は、私にとって難しすぎます。優勝することはないだろう」と本人は漏らしていた。
30歳を迎え、しかも永久シード権を獲得という大目標がある。こと勝負に関しては、常に控えめの表現でも、本当の心の内は違うと思います。優勝よりも、コースへの挑戦。彼女は、常にコースと戦っていました。1番のティーグラウンドで見送った際、スイングをアッパーブローにせず、コントロールを心がけたことが印象に残ります。
ショットメーカーといわれることは当然のことでしょう。その他でも、パッティングの距離感など、さすが名手と舌を巻くほど。今季のトーナメントでグリーンは、最速です。18番のスティンプは、14フィートを超えていた。高速グリーンへの対応力が、すごい。また、荒天にもかかわらず、そこまで仕上げてくださった、スタッフの皆さんの努力と情熱にも、大きな拍手を。
素晴らしい環境を提供していただいたわけですから、最高のプレーで恩返しをすることが、プロフェッショナルのつとめです。加えて、15、18番で披露した、バンカーショットも妙技。サンドセーブ率ナンバーワンの面目躍如でしょう。ところで、アンさんの打球を、とても重そうと感じたのは、私だけではないと思います。今季2勝目をあげたヤマハレディースオープン葛城も、強風下で重厚をイメージする打球でした。
企業秘密-といわれてしまうかもしれません。でも、どんなテクニックを駆使しているのか、ぜひとも聞いてみたい。何はともあれ、お疲れさまでした。優勝、おめでとうございます。
(鈴木美重子=担当理事)
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