2018.12.13
進化と充実 新人・TP単年登録者セミナー
LPGA入会1、2年目の会員(4日間)、2019年TP単年登録希望者(3日間)を対象とした『2018年度新人セミナー・TP単年登録セミナー』が都内で実施された。社会人としてのマナー、またLPGA会員、女性プロアスリートはどうあるべきか-を目的に、1995年から毎年開催。現在、スポーツの各カテゴリーではルーキーを対象にした、同様のセミナーが行われているが、その先駆けとなったのは日本女子プロゴルフ協会だった。
当然のように、内容も充実。第1日目から項目を紹介すると。
◆第1日=LPGAの組織と歴史→倫理→犯罪にあわないために→税金→徳光和夫氏のマイクアラカルト(メディア対応)→アンチドーピング→スポーツ環境におけるハラスメントの傾向および対応策→選手とソーシャルメディア
◆第2日=魅力的なプロゴルファーになるための演出術(言葉遣い)→レセプションマナー→魅力的なプロゴルファーになるための演出術(第2部)→ツアー前夜祭等のレセプションマナー
◆第3日=交通セミナー→女子プロゴルファーの運転心得→新人は、コーピング(第1部)→同コーピング(第2部)→好印象をもたれるゴルファーになるために(資生堂)
TP単年登録は、ゴルフ規則の基本と2019年新規則
◆第4日(新人のみ)=ゴルフ規則の基本と2019年新規則
ざっと明記したように、内容は盛りだくさんで、いずれも興味を引くことばかりだ。中でも、好評だったのは、メンタルヘルスのコーピング。ゴルフはメンタルのスポーツといわれているだけに各選手、目が光る。今季、初優勝を飾った新垣比菜はシーズン中から、「最終日にどう取り組むか。もっと強いメンタルをつくる」と話していただけに、「勉強になりました。どこが、といわれてもすぐに言葉にはできないけど、よく整理して実戦に活かします」と話した。さらに、来季は賞金女王と宣言した原英莉花が、「すごくおもしろかった」とも。2019年シーズンで、技術とともに精神面の成長を披露してくれるだろう。
ゴルフウェアではなく、スーツを着用し、各選手が充実した時を過ごした。余談だが、印象的だったのは、来季からTP登録でLPGAツアーへ参戦するペ ソンウ。今季、韓国ツアーの賞金ランキング2位で、世界ランクが37位の実力者だ。セミナーを終え、ロビーで何やら、ペンを走らせている。メモ用紙には、カタカナが書き込まれていた。「登録名をどうするか考えています。ソンウにするか、ソヌにしようか…」。片言とはいえ、日本語を操り、カタカナを勉強している。「3日間、興味深いお話をうかがい、とても勉強になりました。当初は、セミナーが終わり、その日の夜の便で帰国する予定でしたけど、内容を忘れないために、整理をしたい。もう一泊していきます」と意欲的だ。
黄金世代がさらに輝き、魅力的な個性の持ち主が加わる。座学でさまざまな情報を脳に刻み、オフには技術を磨く。2019年LPGAツアーは、よりハイレベルでスリリングな戦いが続くことは間違いない。
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