2019.1.22
ベスト・オブ・ゲッティ イメージズ ②
<Photo:Matt Roberts/Getty Images>
偶然ではない。隅々まで計算しつくされたプロのテクニックが隠されていた。ゲッティイメージズ アジア・スポーツエディター・谷岡桂さんの解説をうかがうと、「へぇー」、「なるほど」、「すごい」の言葉を連発してしまう。2018年LPGAツアーから全4回、計20枚を厳選した第2回も力作、アートなワンショットが揃った。
【KKT杯バンテリンレディスオープン第1日=18番・キムヘリム】
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
《キムヘリムプロのシルエット、池とグリーンのピンがひとつのフレームに入っている。ショットの瞬間をとらえ、なおかつ池の水色がとてもきれいに出ている。一見、それほどとは感じない構図でも、なかなかどうして。入念に下見をしながら、撮影ポイントを探すのも、カメラマンの技量のひとつです》
【CAT Ladies第1日=1番】
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
《自然が演出した不思議なひとコマ。どんよりとした雲が低く、垂れ込め今にもコースを包んでしまいそうです。ところが、フェアウェイに光が差し込んでいる。雑感とはいえど、印象に残る1枚。コースを熟知する目に見えない努力と、センスの賜物といえるでしょう》
【北海道meijiカップ第2日=12番・佐藤靖子】
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
《自然とともに、土地柄まで意識した構図。ひと目で北海道といい当てられた方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。大地がどこまでも広がり、大樹が収まり、なおかつ、夕焼け空が効果的です。勝負の行方を追いながら、さまざまなロケーションを考える。これがプロフェッショナルの仕事です》
【ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント第2日=12番・キムハヌル】
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
《個人的な好みでいえば、2018年のナンバー2に推したい。ただ、コースを移動しているだけでもジックリ見ていただければ、奥の深さがわかる。光る佳作です。ゴルフでもゴルフではない。上部の水面には逆さまの木が水面に映っている。日本よりも、米国や英国での受けが良さそう》
【ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント第2日=15番】
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
《ミレーの晩鐘をイメージさせるような、夕暮れのシーン。1日の終わりというタイトルをつけたくなる。写っているのは、2人ともキャディーさん。ご苦労さまでした。そんな声をかけたくなります。きれいな夕焼けが、水面にも映える。絶好のタイミングを逃さなかったアートなセンスが秀逸です》