2019.2.1
2019ルーキー特集 第1回 廣田 真優
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
2019年、シーズン開幕の足音が聞こえてきた。各選手が急ピッチで調整が続く。とりわけ、18年7月の最終プロテスト合格者は初のオフを過ごし、大事な2年目に備える。恒例のルーキー特集21人をお届けします。
廣田 真優(ひろた・まゆ) 1999年6月29日 東京都出身
志は高ければ高いほどいい。「私、生まれ育った足立区を有名にしたい。もうひとつ、加えると、舎人もかなぁ」と話した。いきなり、ドキッとするような話題に引き込まれる。こんな理由があるそうだ。「ご存知のない方は、舎人をシャジンと読んでしまう。なかなかトネリといってもらえない。日暮里・舎人ライナーが開通して、10年が過ぎても知名度がいまひとつですね」と続ける。
ゴルフを知ったのは小学3年。両親と一緒に練習場へ行ったことがきっかけだ。「ちょうど、ジュニアのレッスン会があって、輪の中へ入れるとお菓子をいただける。それが楽しくて、夢中になった。もう、縁日のノリです」と振り返った。クラブを握り、2年足らずで80を切り、小学6年で全国制覇を果たす。また、堀越高3年時、申ジエがジュニア育成を目的に開催するスリーボンド ジュニアトーナメント2018で優勝。スピーチで、「プロになります」と宣言して、アピールしている。最終プロテスト一発合格は、これが決め手になった。
それで−というわけではないが、あこがれは申。「私(153センチ)と身長が2センチしか違わない。それでも、クラブを自在に使い、世界一に輝いた。中でもユーティリティーでボールを止める技術は抜群です」という。「去年、ルーキーキャンプで、ジエさんが声をかけてくださった。励みにして、もっと努力をしないといけません。試合を見て、強いゴルファーはプレー中の喜怒哀楽が少ない。日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯で強く感じたことです。だけど私は、ポーカーフェイスより笑顔の選手になりたい」。なぜなら、笑顔は幸運を呼ぶからだ。
(※掲載は取材順)