2019.2.27
2019ルーキー特集 第18回 渋野 日向子
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
(※掲載は取材順)
恒例のルーキー特集をお届けいたします。シーズン開幕は目前。各選手が総仕上げの時期です。2018年最終プロテスト合格者の今をレポートしました。
渋野 日向子(シブノ・ヒナコ) 1998年11月15日 岡山県岡山市出身
2019年の目標は賞金シード権の獲得。オフのテーマは、「18年の時点で、自信は50%だった。残りの50%の自信をつける。体力強化など、この2カ月で精いっぱい、行いました」と期待に胸をふくらませている。18年を振り返り、「順風満帆だったと思います」と笑顔をつくる。
「プロテストに合格できたことが一番の要因。その次は、LPGAツアーでホールインワンをしたことですね。そして、3番目がファイナルQTで19年、前半戦がほぼ出場できる権利を得た。つまり、今年の準備が整ったということで、順風満帆と表現したわけです」という。黄金世代の一員。昨年、スポットを浴びたのはTP登録で出場したアース・モンダミンカップだった。第1日、9番でホールインワンを達成。賞金600万円を獲得した。
「ホールインワンは通算すると4回。最初は中学1年の中国ジュニア。次が高校1年の日本女子アマで、3回目はアース。その後、11月に兵庫県で行った、ピンクリボンのチャリティーの試合でも…。すべて試合です」。勝負強さをアピールした。ゴルフを始めたのは8歳。「友だちのお父さんが、練習場でインストラクターをしていた。その体験会に誘われたのがきっかけ。小学2年生だったから、記憶がほとんどない。でも、きっと楽しかったのでしょうね。そうでなければ、今まで続くわけなどありません」というのは、ごもっともだ。
しかし、やめたいと思ったことも、少なからずある。「高校2年の時です。本気でやめたいと思った。国体選考で落選し、前年に優勝した中国女子アマでは本戦へ進めない。父から、おまえは終わった。ズバリといわれて…」と首をひねる。一方で、昨年の最終プロテストは、2次でトップ通過を果たしながら、最終プロテストで失敗。「原因がよくわかりません。2次がトップで油断したわけでもない」と話した。
小学校ではソフトボールと2刀流。その流れで中学校は、何と野球部へ入る。「女子の部員は私1人。2年で監督からゴルフ一本に絞れ、とアドバイスされました」。特技は書道である。「最近はあまり筆を握っていないけど、書道はいいですよ。小学1年から中3まで習っていた。子どもの八段を飛び越え、おとなの準二段をもっています。中学生までの指導をすることができる」。文字は人を表す。サインもお楽しみに-。
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