2019.3.4
2019年ルーキー特集 最終回 大里桃子
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
(※掲載は取材順)
恒例のルーキー特集も最終回。第90期生初のLPGAツアー初Vを達成した大里桃子は7日に開幕する、ダイキンオーキッドゴルフトーナメントで19年のスタートを切ります。
大里 桃子(おおさと・ももこ) 1998年8月10日 熊本県玉名郡出身
LPGA会長・小林浩美が常々、口にする「1ストロークの重み」。今季の大里は、「優勝はもちろんだけど、それ以上に賞金シードを確実にモノにしたい」と目標を掲げた。勝負の世界に、もし-は適当でないかもしれない。ところが、「去年、勝てなかったらサードQTからいかなければならないぐらいの順位だったと思う」と冷静に分析した。
そして、「予選落ちが多かったです。それも、カットラインへ1打足りないとか、あとで後悔することも結構、ありました」と話す。というのも、一昨年の最終プロテストは合格ラインに1ストローク及ばなかったから。「3パットなどもあったけど、絶対に忘れられないのは、最終日の残り2ホールです。絶対に入れてはいけない、左バンカーへ打ちこんで、ボギー。そこで合格ラインから一歩後退しました。最終ホールでバーディーを狙ったけど結局は、パー。そのモヤモヤが1年間続いた」そうだ。
18年、2度目の挑戦となった最終プロテストを突破したことで、「気分がすっきりしました。おかげで、いい流れを引き寄せることができた」という。ただし、TP登録で出場した昨シーズンは、「知らないコースばかり。キャディーの父と、練習ラウンドから手探りの状態。本当にきつかった。でも、この経験は今年に活かすつもりです」とも。
今オフは10ヤードの飛距離アップとともに、「ボール運び」が重点テーマだった。「たとえば、左へボールを曲げると、トラブルにつながるというホールで、私は去年、ワナにはまってしまった。打つ前によく考えていても、結果からすると、実際はできていなかったということでしょう。イメージしているボールを打つのは当然だけど、たとえミスをしてもパーでホールアウトできる許容範囲で収めたい。2年目の今年は、去年のことをしっかり思い出しながら粘り強いプレーをします」と誓う。
8歳からゴルフをはじめて、「小学生の時は、県で5番目ぐらいでした。九州大会ではまん中の順位でも、トップとは10打差とか、その程度。ただ、中学2年の日本ジュニアで3位に入った。驚きです。それまで、土日はラウンドをしていたけど、平日の練習は1回。もうちょっとやれば、うまくなれるかもしれないと頑張るようになった。プロを目指すきっかけです」と教えてくれた。
1ストロークの執着を、じっくり拝見しよう。
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