2019.6.6
斉藤裕子 逆転でレジェンズツアー2勝目
2019年LPGAレジェンズツアー開幕戦 『ふくやカップマダムオープン』(賞金総額1,000万円、優勝賞金150万円)の最終日が6日、福岡県糸島市の福岡雷山ゴルフ倶楽部(5,844ヤード/パー72)で行われた。首位と2打差の3位タイからスタートをした斉藤裕子が8バーディー1ボギーの65をマークし、トータル10アンダーの大会レコードでレジェンズツアー2勝目を飾った。1打差の2位には、山本薫里、2打差の3位に横山三和子のレジェンズツアーデビュー組が入り健闘を見せた。同じくデビュー戦の福嶋晃子も68と巻き返し18位タイに入った。(天候:晴れ 気温:29.5℃ 風速:3.1 m/s)
「超うれしいです。この試合は勝ちたかったんですよね。何といっても、ふくやさんはレジェンズの先がけですから」と笑顔で話し始めた。今日の斉藤のゴルフは圧巻だった。前半3バーディーのノーボギーで折り返し、後半に入って11番から4連続バーディー。15番ではボギーとしたものの16番でまたスコアを伸ばし、上がってみれば2桁アンダーの大会レコードでフィニッシュ。追いかけた山本薫里を1打差で振り切った。「これでちょっと休めます。ずっと連戦でしたからね。」と胸をなでおろした。
斉藤の優勝の影には、全米女子シニアオープンへの挑戦があった。「もうあそこは大変。泣きが入るぐらいに難しくて、距離も長くて、ピン位置も容赦ない」。一昨年から始まった挑戦は、昨年が5位、今年は16位に入り来年の出場権も得ているという。「出るためには、本当に色んな事を準備しなくてはいけないし、洋芝に対応するにはクラブセッティングも変えなくてはいけない。」準備も並大抵ではないというが自身のゴルフの進化にもなっている。
準備には、一昨年の11月から始め、ゴルフも見直して、クラブセッティング一つ一つもデータ管理をした。「目まぐるしく天候も変わるし、毎日ティーマークの位置も変わるので対応力がついた。今更ですけどちょっと上手になったと思います。選手もすごい選手が出場しますしね。」全米女子シニアへの挑戦が斉藤にゴルフを見つめ直すきっかけにもなり、今回の優勝へも繋がった。
次戦は、レギュラーツアーのアースモンダミンに出場が決定している。「主催者推薦選考会を受けたら、通過してしまいました。自分には場違いかと思ったんですけどね」。さらに、「レジェンズツアーは最後のLPGAレジェンズチャンピオンシップ CHOFUカップに勝ちたいです。優勝争いをしてもなかなか勝てなくて…。スケジュールも厳しいかもしれませんが、頑張ります」と次の目標に照準を定めた。斉藤裕子のゴルフはまだまだ進化し続ける。
また、満60歳以上の選手のグランドシニアの部(賞金総額200万円、優勝賞金40万円)の最終日も、同コース(5,240ヤード/パー72)で行われた。この日5アンダーの単独トップでスタートした黄 璧洵は、出だしの2番でダブルボギー。「3オン3パットのダブルボギーでした。最近100ヤード以内のアプローチの調子が悪い」。しかし、迎えた4番パー3では7番アイアンで放ったショットが見事カップイン。「ホールインワンの回数は、覚えていない。でも30回近くかな。ラッキーでした」と頬がゆるむ。
それでも、最終ホールではダブルボギー打ったが、トータル4アンダーで逃げ切り、見事大会3連覇を達成。「あまり意識はしていないが、何とか自分のゴルフに徹しただけです。嬉しいし、夢みたいな感じ。でも本当にゴルフは難しい」と総括した。
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