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2020.1.29

2020ルーキー特集 第11回 ハン スンジ

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2020年シーズンが、もうすぐスタートする。特に今年、1月1日からJLPGA会員となった92期生は、期待に胸をふくらませていることだろう。記録の残るツアー制度施行後の1988年以降、もっとも厳しい戦いを勝ち抜いてきただけになおさらだ。19年11月の最終プロテスト合格者は21人。総受験者数は647人で、実に30.8倍の難関だった。

ハン スンジ 1993年12月15日生まれ 韓国出身

 落ち着いたたたずまい。それもそのはず、ルーキーは26歳だった。「韓国でプロになって8年。生まれ変わったというか、初心へ戻れた。ときめいています。だって、合格できる人数がすごく少ない。すごいプレッシャーでした」という。来日した理由も、「限界を感じた。新しい環境なら、きっと突破口が見つかると信じたからです。日本で試合やQTに参戦してみると、非常にクォリティが高い。選手中心の環境が整っていることがわかった」とも。

 昨シーズン、TP登録でステップ・アップ・ツアーへフル参戦した。優勝こそないものの、トップ10フィニッシュ、10回はランキング1位。抜群の安定感が持ち味だ。「それほど、飛距離がでるわけではないけど、リカバリー率が高い。私の持ち味です」と自己分析。ところが、得意クラブは1Wとプロフィールへ記した。「正確なショットが打てる。飛距離よりも、目標へボールを運ぶ」。フェアウェイキープ率は70%以上と、堅実無比のプレースタイルが手に取るようにわかる。数字もその正確性を証明する。

 今季はJLPGAツアーへ、QTランキング14位の資格で挑戦する。「だれでも、優勝をするために努力をする。JLPGAツアーでは、もっと飛距離が必要です。オフは飛距離アップのトレーニングを増やした。優勝争いをするためです」と、澄んだ瞳で訴えた。韓国出身選手は、家族を帯同して転戦するケースが多いが、「去年から、1人で行動しました。ドライブが楽しい。試合会場の近くを観光しながら、記憶に残っているのは鳥取砂丘と立山。雄大なロケーションに心が洗われた」と語った。

 見聞を広めながら、勝負を楽しむ。「今年は、もっと日本が好きになるでしょう」。旅は人生を豊かにする。日々発見をテーマに新たな人生を見いだそうと努力を重ねる。

(メディア管理部・中山 亜子)

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