有村智恵が3万年に1度の奇跡 － プレイバック 2011

＜Photo：Ken Ishii/Getty Images＞

　日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）は今年、創立53年目を迎えました。これまでの歴史の側面をご紹介します。とりわけ、2010年代は世界の女子ゴルフ界で大きな変化が巻き起こりました。過去10年間を振り返ります。

　スタンレーレディスゴルフトーナメント第1日、有村智恵が驚異のレコードを打ち立てた。8番、503ヤードのパー5。残り180ヤードの第2打を3Uでカップインさせた。JLPGAツアー史上初、自身2度目のアルバトロスを達成。さらに、16番・パー3（135ヤード）で、今度はエースを決める。「8番アイアンで当たりは完璧でした。本当に入って正直、怖くなりました」。

　アルバトロスとホールインワンの同一ラウンド達成は、JLPGA初。過去10年のデータではホールインワンが604ラウンドに1回、アルバトロスは17,896ラウンドに1回達成されている計算だ。同一ラウンドで両方を達成する確率は、10,809,184ラウンドに1回。仮に、毎日ラウンドしても29,614年に１度しか起こらない計算になる。翌日、各メディアに『3万年に1度の奇跡』と取り上げられた。

　2011年シーズンは前年に続き、アンソンジュが安定した強さを披露。「プレーというより、日本ツアー参戦2年目で精神面が成長」と話し、JLPGA公式競技「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」を含む4勝をあげた。2年連続2度目の賞金女王を獲得する。

【賞金ランキング】
1位　アン ソンジュ　 ￥127,926,893
2位　李 知姫                ￥102,317,057
3位　有村 智恵            ￥88,689,388
4位　横峯 さくら        ￥87,304,130
5位　馬場 ゆかり        ￥76,293,839
6位　全 美貞                ￥67,777,540
7位　ﾌｫﾝ ｼｬﾝｼｬﾝ          ￥67,139,194
8位　佐伯 三貴            ￥62,729,018
9位　不動 裕理            ￥60,518,023
10位   笠 りつ子            ￥57,560,409