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2020.8.18

申ジエ スペシャル・トリロジー パート2

 申ジエと、初めてのリモート会見。満面の笑みをたたえながら、コースでは見せたことがないリラックスムードに包まる。元世界ランキング1位のアスリートは、的確な言葉で「なるほど」と思うことを、やさしい言葉で表現した。今回のテーマはゴルフ。

――ゴルフの魅力。どんなところが好きか。
 「たくさんあります。ひとことではいえないけど、やはり、自然を相手に勝負ができること、ですね。また、たくさんのことを考える時間を与えてくれることも魅力のひとつ。あとは-なんでしょうね。要は、すべてが好きです」

――JLPGAツアーで、もっとも優勝したいトーナメントは。
 「どの試合でも勝ちたい。これだという試合はありません。賞金が高い。伝統がある。各大会にはさまざまな特色がある。でも、トーナメントを主催してくださる、たくさんの関係者の皆さんへ敬意を表し、いただいたチャンスに最善を尽くすことが、プロの仕事だと思う。もちろん、たくさんのファンと一緒に盛り上がれたらプロ冥利につきます」

――日本女子オープンで優勝すれば、史上初の公式競技4冠達成。
 「昨年、たくさん方がお話くださった。記録は、もちろんつくりたい。でも、私は記録より、みなさんの記憶に残る選手になりたいと思って、プレーをしている。記録へ、もちろんチャレンジするけど、ファンの皆さんが印象に残るワンプレーを目指している」

――プレー中、何を考えているか。
 「大半が、コースマネジメントです。ピンを狙う時は、直接狙うのか、それとも少し右から…。左など多くの選択肢がある。たとえ、すぐに狙いが決まっても、状況判断をもう一度チェック。どの狙いが正しいかという決断のプロセスを大切にしている。ゴルフは忍耐のスポーツです。日常生活でも、面白さや、便利さに人々が誘惑されるでしょう。ゴルフも同じです。安易なことに誘惑されない。自分を抑える。忍耐、我慢をすると、もっと素晴らしいチャンスがやってくる。常に控えめで多方面から判断することは、人生でも大事なことだと思います」

――決断の決め手は。
 「イメージです。ひとことでイメージといっても、ゴルフの場合は練習を積まなければわいてきません。ということで、準備が大切。勝負へ臨む前、しっかり準備できていれば、イメージに沿って、自信を持ったプレーができます。たくさんのイメージがわいてくることはとても良いことだとは思うけど、迷いの裏返しにもなる。自信を持つためには、練習あるのみでしょう」
 「練習といえば、8月の暑い時に私は秋から冬にかけてのクラブテストをする。年間を通して1セットを使うのではなく、シャフトなどを替えてシーズンに適したものを試す。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、そういったことができていない。少しだけ、焦りはあるけど、やはり健康が一番大切です。幸い、JLPGAツアーのシーズンは21年まで延長になった。シーズンが長いということは、さまざまなチャンスがあるということです。トレーニングをしながら、ツアーへ戻れる日を待っています」

(構成=メディア管理部・中山 亜子)

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