2020.10.10
5年振りのV 城間絵梨がステップ2勝目
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
2020-21年JLPGAステップ・アップ・ツアー第5戦『かねひで美やらびオープン』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が10月10日、沖縄県名護市・かねひで喜瀬カントリークラブ(6,552ヤード/パー72)で行われた。城間絵梨が逆転優勝。通算4アンダーで、5年振りのステップ2勝目をあげた。首位スタートの香妻琴乃は通算3アンダーの2位。
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ハーフターン直前、突然のスコールに見舞われた。この日、首位に立った城間絵梨はこのアクシデントにも泰然自若。再開後の11番、3メートルのバーディーチャンスを決めたことが大きい。13番でボギーを叩いたものの、18番でバーディーフィニッシュ。5年ぶりの優勝を引き寄せた。コースセッティング担当・諸見里しのぶが、「ピン位置を難しくした」という最終日を69で見事に攻略。
「スコア、順位よりも集中力が違った」と勝因を語る。今大会、調子はとても良かった。ところが、「スコアばかりを気にして、調子の良さを生かしきれない。だから、きょうはワンプレーに集中でした」という。2015年、中国新聞ちゅーピーレディースカップ以来の優勝。「あのとき、1Wに不安を抱えていた。不定期でそんなことが襲ってくる。今回はショットの前、きっちりとルーティンを決め、やるべきことを考えた」そうだ。
今年のステップ・アップ・ツアーは、残り3戦になった。今年最後の試合は城間のホステス大会、カストロールレディース。「5週連続の試合でした。少し、ゆっくりしたい。最終日に良いスコアでプレーするという課題をクリア。次が本当に大事です。今年、最後のステップは去年、(親友の)井上りこがホステス優勝。私も期待に応えたいけど、あまり大きなことは言えません。もちろん優勝はしたい。しっかりと体調を整え、万全の状態で迎えます」。謙虚は美徳だ。ただし、プロは結果を求められる。5年間の葛藤は飛躍への準備期間だった。
(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)
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