2021.3.5
菊地絵理香 ニューノーマルで勝負
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
第34回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)第2日
コロナ禍で変化を遂げたのは、プロゴルファーも同じだ。菊地絵理香もオフの間、在宅時間が増えた。19年12月に結婚。家事が加わり、創意工夫を重ねながらの毎日。ただし、今大会はこれまでにはない素晴らしいプレーを披露している。2日間で計11バーディー。7アンダー、4位とあすからの優勝争いに加わった。
この日のハイライトは5番。残り90ヤードの第2打を60センチにつけるスーパーショットを放つ。「完ぺきなバーディーでした。第1打からパッティングまで、すべてがイメージ通り。結果は同じバーディーでも、納得できるものは、そんなに簡単ではありません。評価したい。うれしかったです」と振り返る。
「そして、自分に期待して今回、臨んだわけではない」とも。オフのテーマのひとつは、いかに効率よく1日を過ごすか、だった。「決められた時間で集中して行う。年齢も重ねてきたし、焦っても仕方がない。これまでの経験を生かして、ゴルフに関していえば、これさえやっておけば大丈夫ということを徹底。スコアをつくっていけるだろうという、楽な気持ちに変化した」と明かした。
心機一転の21年は内面だけではない。所属がフリーへ。ウェアの変化も大きな彩を添えた。「シンプルなところが気に入っている。シックなデザインが好みです」という。「トップとは差があるけど、大好きなコース。あしたもしっかりアンダーパーでプレーをしたい。若手に比べたら勢いではかなわない。しかし、豊富な経験でカバーできる。堅実に、考えすぎず、シンプルにいきたい」。静かに存在感を示した。
(メディア管理部・中山 亜子)
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