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2021.4.16

増量作戦を展開 沖せいら-松山効果で首位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第21戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金 1,800万円)が4月16日、熊本県菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,501ヤード/パー72)で開幕した。第1日は大混戦。5アンダーで沖せいら、山下美夢有、古江彩佳が首位に並んだ。1打差の4アンダー、4位タイは高橋彩華、笠りつ子、小祝さくらがつけている。
(天候:曇り 気温:16.2℃ 風速:0.8m/s)

 どっしりしたのは、体形だけではない。沖せいらが2018年、サマンサタバサガールズコレクションレディース以来の首位発進。「ハーフターンの時、スコアボードを確認すると、高橋(彩華)さんがトップでした。よしっ、後半は3つ、バーディーをとる」と気合を入れたそうだ。

 なるほど、後半は気迫のラウンドを展開。1、4番で3メートル、2メートルを決め手、7番は右バンカーからピン奥2メートルにつけた。フックラインを読み、首位に立っている。

 久々の公式会見で、気がついたのは少しふっくらした印象だったことだろう。「去年よりも10キロは違います。元々、太れない体質。でも、食事に注意をはらって、増量した。60キロ近くある。ただ、腰痛の持病があり、2、3キロは落とします」。長いシーズンを戦うための決断だった。

 そして、増量といえば、パターである。「今大会から、C5をC7.5に。重くしたのは、去年と今年、ショートパットに苦しんできたから。元々、重いパターを使っていた。替えてみて、さっそく結果が出ましたね」とうれしそう。26パットのスタッツが示した。

 さらに、好スコアを演出した要因がある。同じ東北福祉大出身で、1学年上の松山英樹のマスターズ制覇だ。「優勝が決まって、すぐに(ゴルフ部の)阿部監督へ連絡を。その時、私も予選落ちばかりをしていられない。頑張ります-とひとことを添えました」という。大学時代は、松山が、「ボウリングが上手でした」と振り返った後、「パッティングで悩んでいた時のアドバイス、フォローは長く低く出すは、今も忘れない」。

 プレーが好調なら、トークのリズムも抜群だ。そんな時だから、「プレー中もリラックスしている。力を入れずにスイングすることがうまくいった」。自然体が一番である。

(メディア管理部・宮崎 善秀)

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