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2021.4.16

古江彩佳 ボギーフリーで上昇急

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

KKT杯バンテリンレディスオープン 熊本空港カントリークラブ(熊本県)第1日

 これが勝負の厳しさである。首位タイスタートを切った古江彩佳は、最終18番の第3打を心へ刻んだ。バーディー奪取で単独首位へ躍り出るシナリオだ。「ミスショットではないけど、フェアウェイがカタい。クラブがはね、距離が合わない。バーディーをとれれば単独首位に立てることがわかっていた。残念でした。予測していなかったです。仕方がありません」と振り返る。

 しかし、久々に5バーディー、ノーボギーは今年、これまでになかった好内容。「ボギーがない。プレーをしていて、精神的にとても楽ですね」と、通算14回目のボギーフリーに満足そうだった。14番では、残り124ヤードの第2打を60センチへ寄せるスーパーショット。16番で披露した、8メートルのバーディーパットも印象に残る。

 2021年、6試合に出場。予選落ちがないものの、トップ10フィニッシュは前週の8位Tだけだ。「いつかは良くなる。今はガマン」とダイキンオーキッドから自身へ言い聞かせた。「富士フイルム・スタジオアリスで、トップ10に入れたことが励みになっている。第1日のイーグルが大きかったと思う。去年のリコーカップと同じ、54度でカップインさせた。いい感覚がよみがえってきたような…」と話した。

 それだけに、せっかく到来した良い流れを途切れさせるわけにはいかない。18番の反省も、すべては勝利のため。「上位にいることはうれしい。でも、落ち着いて、欲を出さないようにしたい」。謙虚と無欲は美徳でもある。喜ぶのは勝ってからでも遅くはない。

(メディア管理部・中山 亜子)

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