勝率5割の稲見萌寧　スタートダッシュで勝負

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　JLPGA ツアー2020-21シーズン第23戦『パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント』（賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円）が4月30日、千葉県市原市・浜野ゴルフクラブ（6,638ヤード／パー72）で開幕する。29日は指定練習日、公式会見が行われた。

　いつになく、リラックスした表情にみえた。今年はここまで、8戦4勝の勝率5割。特に4月は3勝と、さながら早くも黄金週間の稲見萌寧は自宅からコースへ通う。「8戦4勝って、本当にすごい。でも、私は4勝しているような感覚がありません。驚いています。ものすごく調子がいいわけではありません。かといって、悪いわけでもないですけど…。去年と比較し、パッティングが良くなっているから、他のクラブも頑張ってくれているのかもしれない。おかげで、心の余裕ができました。負けず嫌いの性格とあわせて、うまくいっているのかもしれない」。

　淡々と客観的にここまでを振り返っている。頑張っている人には、良いことが訪れる。この日、楽天グループ株式会社とスポンサー契約が発表された。プロゴルファーでは初。「とても名誉なことだと思います。楽天さんは田中将大投手、イニエスタ選手など、トップアスリートのイメージ。私でいいの? 大丈夫? そんな気がしました。楽天市場は、これまでも活用させていただいています」とも話している。前日のラウンドは強雨のため行わず、練習へ切り替えたが、「一昨年、初めてのコースでしたけど、トップ5。上位で戦ったからいいイメージがある。ハイスコアの勝負になりそうですから、スタートダッシュが大切」とポイントをあげた。

　そして、「優勝するたびにハードルは上がるけど、期待をされること、注目されることもうれしいです」。完璧主義者を自任するだけに、慢心はなし。「飛距離アップ、スイングなどすべてを良くしたい」と志は、どこまでも高い。

(メディア管理部・鈴木　孝之)