2021.5.13
西村優菜『第1日は手堅く』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGA ツアー2020-21シーズン第25戦『ほけんの窓口レディース』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)が5月14日、福岡県福岡市・福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6,335 Yards/Par 72)で開幕する。13日は指定練習日。また、公式会見が行われた。
公式競技のタイトルホルダーになった。さらに注目の選手へ。西村優菜はこの日も淡々と、予定したプロセスをきっちりと消化した。闘志満々というよりも、冷静沈着。最終日に最高のパフォーマンスをするためだろう。「いつも通り、変わりありません。気をつけていることは、気持ちと体をリセットすることです。プレーでいうと、第1日目は手堅く。おそらく、前週と比較して、体の切れがたぶん落ちていると思います。実際にプレーをしながら、体と相談。第2日から攻めへ転じられることが大切でしょう」。
シーズンは長い。一喜一憂することはなかった。確かに、勢いは感じるが勝負はそれほど甘くはないことを熟知している。「優勝の後、ということなら、去年の初優勝の時の方が…。こんなに疲れがくるんだと思った」という。9日、母の日に最高のプレゼントをおくった。普段、めったにゴルフの話はしない母子がこの日ばかりは、感激の18ホールを振り返らずにはいられなかった。「すごく喜んでくれました。特別な日に勝つことができて良かったと思います。実際、プレーをしたのは私でも、本当に私なのだろうか-と思うようないいプレーができた」と言葉が弾んだ。
改めて、自身へ徹底したコースマネジメントがいかに大切かをかみしめている。ゴルフは自然、コースと対峙するもの。11日から練習ラウンドを行っている。最難関の評判は8番でも、特に印象に残ったのは6番。「打ちあげのホール。砲台グリーンでタテの距離を合わせることが難しい。第2打がPWか9Iでも、15ヤードはプラスとメモには書いてあっても実際は12-13ヤード」と警鐘を鳴らした。精度で勝負する特性は、細部もおろそかにはしない。
一方で、コロナ禍の昨今はホテルや食事なども気を配る。「街中ではなく、コースに近い所にホテルをとった。それから、外食というわけにはいかないし、スーパーマーケットで惣菜を買って、部屋で食べる。苦にはならない。安全ですからね。案外、外食よりも野菜などを多く摂ることができる。根菜、緑黄色野菜などを…」と話した。体調管理もしっかり行っている。最善の準備を整えた。すべては素晴らしい日曜日を迎えるためである。
(メディア管理部・中山 亜子)
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