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2021.6.3

100ヤード以内が勝負 上田桃子、誕生日の前に

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第28戦『ヨネックスレディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円・優勝賞金1,260万円)が6月4日、新潟県長岡市・ヨネックスカントリークラブ(6,435ヤード/パー72)で開幕する。3日は指定練習日。また、公式会見が行われた。

 ディフェンディングチャンピオンの矜持をみた。この日、行われた上田桃子の会見である。

 「まず」と切り出し、そして、自身の状況を率直に説明した。「先週の日曜日、首に違和感があって、けさまで大事をとった。きょう、8割はイケる感じがして、実際にボールを打ったら、ちょっと気になる程度。無理をせずに練習をセーブした」という。

 練習場とコースでの調整を3ホールにとどめている。これがあすからの3日間のために最善の方法だった。「30日の朝から、首が重くてだるい。スタート前のストレッチで筋肉が固まってきて、だんだん突っ張って、スイングがいまひとつ。ちょっと無理をしてしまったかもしれない。週明けから検査、注射、針…。できる限りの治療を行った。疲労による筋肉的なものです」と経過を話している。

 大事をとるなら、静養をしたほうがいい。しかし、2019年大会で優勝を果たした。それも、思い出に残るかつてない圧勝劇。「とてもいい内容でした。それまで私は僅差で優勝がとにかく多い。コーチとは、いつか余裕をもって勝ちたいと話していた。それが実現した3日間。ぶっちぎって勝てた。また、19年以外でも、この大会はスコアがいい。相性を感じる」と改めて振り返っている。

 ちなみに、優勝会見で語った、「私のピークは今です-ということができる。ゴルフは故障さえしなければ年齢、経験を経てうまくなるものです。限界をつくらないかぎり、まだまだイケる」が忘れられない。

 何しろ、19年は第1日の1番でOBを叩き、トリプルボギーからスタートしている。強じんな精神力は今年のパナソニックオープンレディースでも証明した。「各ホールの改造が加えられている。でも、今大会は100ヤード以内がうまい選手が上位へ来る。バーディー勝負ですね」とも。

 15日、誕生日を迎える。今大会は万全とはいえない状況で、新たな可能性を見出すチャンスともいえないだろうか。エールを送りたい。そんな決意表明だった。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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