2021.6.3
小祝さくら 3億円で腕試し
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ヨネックスレディスゴルフトーナメント ヨネックスカントリークラブ(新潟県)
小祝さくらは連続出場試合数が今大会、108試合目を迎える。生涯で獲得した賞金額は2億9563万9,446円。単独3位以上でフィニッシュをすれば、3億円を突破する節目を迎えた。最終プロテストを突破した89期生、さらに黄金世代といわれる1998年生まれで最速の記録に。実にすごいことだ。ところが、いつものように、「まったく気にならない」と泰然自若のスタイルは変わらない。
余計なことだが、1試合あたりの獲得賞金は276万2,985円。2位が勝みなみの189万6,428円で、前記した89期生(最終プロテスト合格者)と98年生まれでは最高額だ。名実ともにJLPGAツアーの新時代をけん引する1人。ただし、鬼門といえるような相性が気になるのは今大会だ。2018、19年と連続の予選落ち。抜群の安定性を誇りながらまだ、予選通過を果たしていない稀有なトーナメントなのだ。
「3パットしているイメージがあり、グリーンに少し苦手意識が…」と首を少しだけ、傾げた。過去72ホールで、3パット7回、平均パット数34.25とスタッツが芳しくない。それだけに、新たな一面を探りながら、「前週からパッティングの調子が良くなってきた。今年こそ、しっかりと予選を通過したい」と珍しく気合を全面に出している。パッティングの調整は、はたから見ていても入念。「いろいろなストロークを練習した。おかげで、打つ前の意識が変わったような気がする。顔でボールの軌道を追うクセがあり、首の角度を変えずにボールを見ることを最も気にかけた」と手応えは十分だ。パット・イズ。マネーはゴルフの鉄則。改めて、その意味を自身へ問いかけた。
「グリーンの芽が詰まっていて、とてもきれい。ボールの転がりが良かった。いいイメージでプレーできる」とうれしそう。ところで、話題はまったく変わるが、プロ89期生を改めて調べると、史上最強世代ということが一目瞭然。規定の変更でこの年からJLPGAツアー優勝者も、入会を認められている。大きな変革の年となった。ということで、同期にはイボミ、畑岡奈紗、フォンシャンシャンなどワールドクラスが名を連ねている。上には上が…。目標は高いほどいい。3億円突破を一発で決めるか。興味津々だ。
(メディア管理部・中山 亜子)
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