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2021.6.11

ブルーでクールに 原英莉花が一転

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)第2日

 ヒートアップした心を静める「青」の装いがスコアに表れた。原英莉花が6バーディー、1ボギーの67をマーク。通算6アンダーと浮上した。「久しぶりの60台。うれしい」と笑顔が弾ける。60台のスコアは、ほけんの窓口レディース第1日に69を記録して以来9ホールぶりだ。

 サンバイザー、ウエア、スカートまでブルーで統一。「冷静な気持ちを忘れないために、この色を選びました」と明かした。用具契約を結ぶミズノも青のイメージが強い。周囲からは「ミズノのゴルフバッグがボールを打っているみたい」との声も。

 この日は10番からのスタート。パー3の11番は第1打を右手前のラフに打ちこんだ。しかし、52度の第2打をチップインバーディー。勢いに乗る。続くパー5の12番も残り40ヤードの第2打をピン横1メートルへ。楽々と連続バーディーを決め、13番では6メートルのロングパットを沈めて、3連続バーディーの爆発力を示した。

 今年から新しい武器が。PWと52度の中間にあたる「ギャップウエッジ」だ。パー4の7番、左ラフから115ヤードの第2打で威力を発揮。ピン横80センチのスーパーショットを披露した。「昨日から、貢献してくれています」と満足そうに語っている。欲も出てきた。「取りこぼしがいくつかあった。悔しい」とも。

 昨年、日本女子オープンとJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップで公式競技2連勝を決めた。ただ、今年に入ってからは未勝利。好調が続く、稲見萌寧を、「私もシーズンオフにはトレーニングを欠かさず行った。しかし、(稲見)萌寧さんはひと目で努力の証がわかる。体が大きくなったし、インパクトの音が変わってきた」という。ただし、闘争心は内に秘める、新しいスタイルも忘れてはいけない。「気合が入り過ぎるとよくありません。冷静に、冷静に…」。ひとつ大きく頷いた。

(オフィシャルライター・宮脇 廣久)

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