2021.6.23
普段通りで11アンダー 佐久間朱莉、奮闘中
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
2020年JLPGA 最終プロテスト(延期日程)第2日が6月23日、茨城県常陸大宮市・静ヒルズカントリークラブ(6,337ヤード/パー72)で行われ、66をマークした佐久間朱莉が通算11アンダーで首位に立った。通算9アンダー、2位タイは松本珠利、上野菜々子、後藤未有がつけている。競技は72ホールストロークプレー。上位20位タイまでが合格する。
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《グリーン=スティンプ:11フィート弱 コンパクション:23mm》
偉大なレジェンドが、またひとり素晴らしい才能を秘めた逸材を送りだす。佐久間朱莉が通算11アンダーで一気に首位に立った。7バーディー、1ボギーの内容は素晴らしい。しぶとさが身上のひとつ。簡単にボギーを叩かないしぶとさが際立つ。
キーポイントとなったのは2番だろう。1Wの第1打ちを林へ打ちこんだ。第2打はフェアウエイに出すだけ。残り50ヤードの第3打にかける。パーセーブは3メートル。落ち着いて決めた。「ピンチでした。でも、絶対にあきらめない。そのご褒美が5番のバーディーだったと思いました」という。続く6番でも連続バーディー奪取に成功した。後半も14番からの3連続バーディーはお見事の一語。「楽しかった」と、存分に持ち味を発揮した。
度胸満点のプレーは、師のジャンボ尾崎から受け継いだ。中学3年生で挑戦した日本女子オープン。原英莉花と同組でのプレーし、誘いをうけたことがきっかけだ。指導を受けて、4年目。「普段通りにプレーをすれば大丈夫」とエールを送られて最終プロテストへ挑んだ。「こんなスコアが出るとは思っていなかった。予想外。それよりもプロテストは緊張する、と皆さんからうかがっていた。でも、私はそれほど緊張するタイプではない。あすも気持ちを切り替え、集中します」と話した。
昨年は、コロナ禍で調子を落としてしまったものの、持ち前の頑張りで再び、上昇へ転じる。「トレーニングの量が減りました。食が細くなり、体重が落ちて…。一時は飛距離が220ヤードぐらいになった。でも、今は240-50ヤードに回復。毎日、食事をおいしくいただいている」と笑顔で語った。
ジャンボ尾崎アカデミーには笹生優花、原英莉花がいる。飛距離に対して、もっと飛ばす-は必然の流れだ。「笹生さん、原さんなど皆さん、飛ばす方ばかり。私もあと10ヤードはほしい。ジャンボ邸で練習する選手は練習熱心。もっと、やらなければいけないと思う」と、前向きな姿勢は好感度抜群。この勢いでトップ合格となれば、新たなスター誕生である。
(プロテスト担当=畑 俊孝)
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