2021.7.30
吉田優利プロ初のイーグル奪取で『特別な日』
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
楽天スーパーレディース 東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)第2日
ついに、特別な日がやってきた。吉田優利がプロ初のイーグル奪取。強烈なインパクトである。パー5の4番、残り220ヤードの第2打は迷わず3Uを選択。「トレーニングを続け、体が仕上がってきた。飛距離が伸びている。ただ、バラつきがあるから今、試行錯誤の段階です。でも、そういうことがとても楽しい。4番は3Wでは大きすぎる。即座に判断した」と、状況を丁寧に説明する。
このワンショットは見事にヒット。2オンに成功した。ただし、ピン右横から15メートルのトライ。「のぼって下りのスネークラインでした。うまくストロークできたけど、まさかカップインとは…。すごく気持ちがいい。これだけのロングパットは、なかなか決まるものではない。おまけに、プロで初めてのイーグル。何度もトライしたけど、ずっとバーディー止まりでした。きょうは、特別な1日。忘れられない」と語った。
それにしても、この日に限らず感服することがある。見事なトークに。「私、あまり声が大きくない。その分、ハキハキとお話をしなければいけません」。そう、前置きして、中学、高校時の思い出を話してくれた。
「トークだけの特別授業を受けた。わかりやすい話し方などを勉強したんです。プレゼンテーションなどを通して、言葉のボキャブラリーを増やす。私が相手へ伝えたいことを言語化する基礎と応用を学びました。すごく役に立っている」と。アスリートは、口八丁手八丁でなければならないのだ。
一方、あすは大事な優勝争いが待っている。アマチュア時代を含め、4度目の最終日、最終組でプレー。「日々、体調は変わるものです。あしたにならないとわかりません。でも、5ストロークのビハインドでも、優勝の可能性はあるでしょう。とにかく、スコアを伸ばさなければなりません。私は私で行きます。60台のスコアを目指すことが目標」とほほえんだ。
初イーグルの勢いは確かにある。特別な日は、決して今日だけではない。あすもまた-。優勝会見で何を語るか、までファンが期待している。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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