2021.7.30
プロ初エース達成 西郷真央、V争いへ
<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>
楽天スーパーレディース 東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)第2日
プロ初の快挙は、目撃することができなかった。西郷真央が17番でホールインワンを達成。1イーグル、6バーディー、2ボギーの66をマークした。
「ひとことでいえば、ビックリです。第1日、まったくいいイメージがなかったから。きょうと同じ6Iでグリーンオーバーでした」と前置きし、「ショットのいい感触はあったけど、逆光でグリーンが見えない。でも、ギャラリーさんからオオッというどよめきの後、入れっ、入れっと声が聞こえました。ピン手前6ヤードからボールが転がり、カップインしたようです。左のピン位置で、あまり得意ではない。でも、きょうはいい内容。ホールインワンは、アマチュアの試合で1度ある。プロでは初めて」と話している。参考までに、下記の表をご覧いただきたい。今年は1試合あたりのホールインワン達成が、0.78と極めて高い確率で飛び出している。
まさか、これほどの幸運が訪れようとは思っていなかった。というのも、インスタートの10、12番でボギー。脅威ともいえる巻き返しを図った。「スタートホール、第2打がフライヤーで、これは仕方がない。だけど、12番はちょっと…。ピン手前7メートルから3パットです」という。
ただ、奮起一番。「13番はパー5。絶対、巻き返す。ラッキー、と言い聞かせた」と活を入れ、残り86ヤードの第3打を54度で、1メートルのチャンスを演出し、バーディーを奪った。あきらめない。さらに、気持ちが強くなったのは、東京オリンピックの卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷・伊藤ペアの激闘をテレビ観戦したからだ。「すごくかっこういい」と目を輝かせ、「目前の試合へ集中することを一番に考える」とも。
前週、最終日、最終組で優勝争い。が、6位タイに終わっている。「これまでの経験が糧になっている。それを生かせるように精いっぱい、プレーします」。その表情は自信にあふれ、今度こそ-と書いてあるようだった。エースはJLPGAツアー初優勝の吉兆となるか。大いに注目したい。
(メディア管理部・宮崎 善秀)
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