2021.8.25
VS小樽 稲見萌寧、悩むスイング
ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)
小樽CCといえば、ショットメーカーの出番。稲見萌寧がコース攻略へ燃えているかと思ったが、意外にも弱気だった。「なぜかわからないけど、いいプレーをできる気がしない。全く期待していません」と、タメ息まじりに話している。というのも、「洋芝が苦手ではない。でも、小樽の芝はペタペタした感じがしてカタいような…。トップしそう、ボールが上がらない。そんなイメージになって、スイングがぶれる」と説明した。
これほど負の言葉が続くことも、極めてマレだ。前週、最終日で77と崩れ、小祝さくらへ逆転優勝をゆるした。敗因を分析し、スイングの立て直しを宣言したものの、「逆効果でしょうか。立て直そうと努力をしたけど、どんどんおかしくなった。うまくいかない」と苦笑しながら首をひねる。
ただし、そんなコメントを額面通りに受け取るわけにはいかない。ゴルフ界唯一の、オリンピックメダリストというプライドがある。ましてや、歴代優勝者はイボミ、申ジエ、笠りつ子、鈴木愛など実力を備えたショットメーカーばかりだ。今回、16番が日ごとにパー5、パー4へ変更される。レアケースだ。ちなみに、本人は、「毎日、パー5でいいぐらいです。池がシビアなところにあり、グリーンもマウンドがあって難しい。(ピンと)同じ面で、なるべくピンの近くへボールを乗せることが攻略のポイントでしょう」と語っている。
72ホールの決戦は、日増しに調子を上げることが特性だけに臨むところだろう。悪いことの後には、いいことが訪れる。
(メディア管理部・中山 亜子)
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