2021.8.25
偉業へ挑む小祝さくら 大一番はひたすら慎重に
JLPGA ツアー2020-21シーズン第39戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)が8月26日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6,775ヤード/パー73)で開催される。25日は指定練習日。また、公式会見が行われた。
小祝さくらが史上3人目の3週連続優勝へ挑む。しかも、今大会は所属企業の主催するホステス大会だ。これほどのエピソードを満載し、記録にも、記憶にも残る勝利を目指す。ましてや、地元の北海道開催というおまけまで。これはもう、プロ冥利につきるというものだろう。
「皆さんから、3週連続を期待している、と声をかけていただきました。これほどうれしいことはない」。当然のようにヤル気はMaxというところだろう。ただし、他の選手とちょっと違う一面がある。客観的に物事を判断する卓越したメンタルの強さだ。この日も、笑顔を絶やさない。質問には率直に答えた。
「現実を考えると、(3週連続優勝は)難しい。コースがコースですから、よほどプレーがかみあわないとうまくはいかないでしょう。去年は優勝争いをできたけど、今年はわかりませんよ。ひとついえることは、気負わない。集中力が途切れないように、でしょう」と言葉にして、改めて自身へも言い聞かせている。
一方でこの日の、インコースのラウンドは、「きょうは、それほどショットが良くない」としながらも、「ラフが短い。恐怖心が減少した」と話す。すでに、48度のウェッジを抜いて、5Wを加えた小樽スペシャルで偉業へ臨むことが決定済み。会見後はドライビングレンジでより入念な調整を行っている。
22日夜、自宅へ戻った。翌日からいつも通りのプロセス。休養日をつくらないことは、稲見萌寧の代名詞のようになったが、小祝も休みなしを続行中。「北海道では年3試合のチャンス。なかなかうまくいきません。いつか地元で勝ちたい」と少し力を込めた。現状の確率は116分の1。そのいつかが29日なら、一大フィーバーを巻き起こす。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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