15メートルをカップイン　三ヶ島、首位に立つ

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　JLPGA ツアー2020-21シーズン第39戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』（賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円）が8月26日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部（6,775ヤード/パー73）で開幕。絶好のコンディションに恵まれ、大混戦となった。大会第1日、5アンダーで首位に立ったのは三ヶ島かな。1打差の4アンダーでペヒギョン、金田久美子、勝みなみ、全美貞が続く。稲見萌寧は3アンダー、6位タイ。3週連続優勝を目指す、ホステスプロの小祝さくらは1アンダー、13位タイとまずまずのスタートを切った。
（天候：曇り　気温：26.5℃　風速：3.1m/s）
《グリーン＝スティンプ：13 1/2フィート　コンパクション：22mm》

　名うての難コースが今年も、首位へ立った三ヶ島かなの成長を見守った。2016年から出場し、今年で6回目のチャレンジだ。過去、1ラウンドで7バーディーは最良の内容。「いいイメージでラウンドができた。現在の力でどこまで通用するか、毎日が挑戦です」という。そして、「きょうは、風がほとんど吹いていない。池に映るコースが本当にきれい。そんなゆとりがあって、楽しいラウンドでした」とうれしそうだ。

　10、11番で、ともに5メートルのバーディーパットを決めている。これ以上は臨めないスタートを切った。一方で、マジックといえるようなスーパープレーを披露。8番では、何と18メートルのバーディーパットをカップインさせている。「第2打の手応えがすごく良かった。でも、段の下にボールが転がって…。少しでも、ピンへ寄せようという軽い気持ちでストロークをしたら入った。ビックリです」と話している。

　ただし、午前6時55分のスタート前は不安もあった。「パッティングの調整がいまひとつ。きのうの夜、目線やアドレスなど細かい確認をひたすら繰り返した。うまくいったと思います」。午前3時30分に起床し、入念に態勢を整えた。ただし、この日も課題がひとつ。「16番はパー5だった。チャンスだと思ったら、ボギーを叩いた。レイアップを失敗…。悔しい」と反省を忘れない。

　おそらく、今夜は就寝前、18ホールのシミュレーションを行うのだろう。小樽CCはプレー後に多くの課題を与えてくれる。プロ冥利というものだろう。

(メディア管理部・中山　亜子)