イボミ　『今年で終わりはない』

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント ゴルフ5カントリー 四日市コース（三重県）

　２カ月ぶりのスマイル見参。しかし、マスクに隠されているとはいえ、イボミの笑顔は満面とはいかない。この日は入国隔離明けだった。「外で思い切り練習がしたかった。でも、トップが出るし、スイングで頭が動いている感じがします。来日してから部屋で素振りは続けていたけど、ドキドキしている」と不安を隠せない。

　妹ボベさん、友人の挙式など慶事のために一時帰国。あわせて、韓国では東京オリンピックゴルフ競技の解説を行った。「私たち、三姉妹、みんな結婚しました。これでおしまいですね」といい、「母が結婚式を終えた後、肩の荷がおりたせいか、とてもさびしそうでした。ちょっと、心配ですね。ひとりで過ごしているから…。毎日、電話で話しています」。このあたりの気配りがやはり、この人らしいやさしさだ。

　それだけに、元気でプレーする姿を届けることが最大の使命だろう。ただし、悠長に構えているわけことが現状だ。もっか賞金ランキングは81位。とりあえず、10月下旬の三菱電機レディスまで出場権はあるものの、来季を目指しシード権獲得が大目標といえるだろう。

　というのは、「今年で終わり－ということはまったく頭にない。もっと私のプレーする姿を家族に見せてから終わりたいです」と決めているからだ。プライドをかけた21年。これからが勝負である。

(メディア管理部・鈴木　孝之)