2021.9.23
小祝さくら 上昇一途の秋日和
JLPGA ツアー2020-21シーズン第43戦『第48回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円・優勝賞金1,260万円)が9月24日、宮城県宮城郡・利府ゴルフ倶楽部(6,591ヤード/パー72)で開幕する。終了後にはシード選手を含め、リシャッフルを実施。シーズン後半の出場権をかけた大一番。23日は指定練習日、またプロアマチャリティートーナメントが行われた。
コツコツと積み上げた連続出場試合が今大会で、120になる。小祝さくらは泰然自若とした表情で、「また始まりますね」と話した。ただし、「前週よりは、すべてがいいのではないかと思う」とニッコリ。それはそうだろう。前週、第1日の79にはこちらまで驚かされた。
「第2日、巻き返したかったけど、悪天候が災いし、プレーをしたくても、そこで終わってしまった。OB2回、シャンクなど本当に、本当にたくさんのトラブルが重なって…。いろいろとあった一日です」。2018年以来、79の大叩きである。しかし、「それも、実力なので仕方がない。プレーしていれば、たまにはそういう日もあるでしょう。あの時は、次の試合へ調子を戻さないといけない。そんなことを考え、途中であきらめるより最後まで頑張るしかなかった」と振り返っている。その上で、「次の日から、何事もなかったように練習した」と加えた。
内面の葛藤を覆い隠すようなメンタルの強さが、大きな特性。プライベートでも、それは変わらない。意外なことに、趣味はジグソーパズルである。「やっと完成した」というのは、ディズニープリンセスのひとり、ラプンツェル。「1000ピースです。背景がシンプルで、とても根気がいる作業。でも、やりきったあとの達成感がすごい。完成してよかった」。まるで少女のような笑顔を浮かべる。いかにも、努力の人らしいエピソードにこちらまで笑顔になった。
さて、今大会は用具契約するメーカーが特別協賛。プロとして日頃の感謝を成績で伝えたいところだろう。「(プロアマでは)1Wが左右にぶれていた。それから、球が少し高く上がりすぎる。コースで、スイングをしっかり修正できた。当然ですけど、だいぶ調子が上がってきていますよ」と復調をアピールした。
すべてに意味がある。さもなければ、すべてに価値がない-とは米ベストセラー作家、マイクル・コナリーがつくる、ハリー・ボッシュシリーズで、繰り返し語られることだ。まさに、そんな心境だろう。悪いことの後には良いことがある。発奮材料が揃った。さくらは、まだまだ咲き続けなければならない。
(メディア管理部・中山 亜子)
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