2021.9.25
最小で最強 西村優菜が5差で最終日へ
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGA ツアー2020-21シーズン第43戦『第48回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円・優勝賞金1,260万円)大会第2日が9月25日、宮城県宮城郡・利府ゴルフ倶楽部(6,591ヤード/パー72)で行われた。この日も絶好調をアピールしたのは西村優菜。ノーボギーの65をマークし、通算13アンダーで2週連続優勝へ独走態勢に入った。5打差の2位へ原英莉花が浮上。渋野日向子は通算6アンダー、5位タイから、最終日のチャージを狙う。
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《グリーン=スティンプ:11フィート コンパクション:22mm》
最小にして最強。西村優菜が、この日も圧巻のプレーを披露した。通算13アンダー、2位へ5打差をつける独走態勢である。「パッティングが変わらず好調です。おかげでいいプレーのリズムをつくれた。1Wのショツトは、まだいまひとつですけど、第2打がきのうよりとても良くなったと思います」と話す。
極め付きは8番のイーグル奪取だろう。残り30ヤードの第3打を、58度で見事に決めた。ピンへボールを寄せる-というよりも、狙い撃ちである。真骨頂を間近にした。ゴルフは体形によって階級があるわけではない。既定の14本のクラブを巧みに使い分けることで、スコアを競う。
確かに、近代では飛距離がモノをいうことは確かだが、ないものねだりはできるわけなどない。アマチュア時代からひたすら、ショートゲームへ磨きをかけた。「PW、9Iは、これまでもっとも多く練習してきたクラブ。自信がある。もし、スイングが乱れた時は、この2本を使って調整をします」と説明した。
その上で、この日のノーボギーの内容を振り返る。「1、3番でバーディーチャンスを外した。ちょっとイヤなムードだったけど、ボギーを意識すると、攻める気持ちがしぼんでしまう。パー3の7番、ミスヒットで右手前のカラーから、難しい局面でした。でも、そこからうまく乗り切れた。だから、8番のイーグルは本当にうれしい」。ピンチの後のチャンスを逃さなかった。
後半も順調にスコアを伸ばし、最終18番は、残り115ヤードの第3打をPWでピン横50センチにつけ、付け入るスキを与えないバーディーフィニッシュ。アドバンテージをさらに広げ、最終日へ向かう。
過去3勝は、いずれも逆転。今回はパーフェクトVへ挑戦する。「(完全優勝は)やったことがありません。チャレンジですね。あすも守るというよりは、攻めるだけでしょう。スコアの最低ラインを69に定めている」と落ち着いて答えていた。
20年にデビューした、ルーキーがすでに1億4000万円を超える賞金を稼ぎ、ランキング3位。年間トップ10も17回とランキング2位と堂々たるパフォーマンスだ。好調の要因を、「今回は毎日、大好きな牛タンをいただいているから」。サラリと語った。まさに、舌を巻くとはこのことか。
(メディア管理部・中山 亜子)
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