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2021.10.14

カレーせんべいの味… 渋野日向子、大いに語った

富士通レディース 2021 東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)

 都合8時間の開幕前日練習。渋野日向子の表情に自信と充実感があふれていた。約2年ぶりの優勝を飾った後、久々のVを「カレーせんべい」と評する。舌も滑らか。結構なことである。

 もちろん、浮ついた様子などみじんもなし。今大会は初出場だ。コースの印象を、「グリーンがはやい。ラフは長くはないけど、難しい。調子もやってみないとわからないけど、悪くはありません」と話した。

 そして、改めて復活優勝へ思いを馳せる。「どの優勝もうれしい。ただ、ツアー初優勝。それから全英女子オープンと比べ、考えることが多い。私にとって一番感慨深い出来事かもしれません」という。

 とはいえ、目指すところはもっと先に。「調子に乗るとか、まったくない。(スイング改造など)、追い求めていることを継続することが大事です。でも、ちょっと自信につながりました」。淡々と語った。

 手応えは、確かにある。具体的には、やはり1Wだろう。「前週のプレーオフ2ホール。すごく(1Wが)振れていたと思います。そして、プレッシャーがかかる局面でもボールが曲がることがない」とひと息ついて、「私自身、それから皆さんも19年の私を基準にしてしまっている。それが渋野日向子のように、どうしても思われてきた。今、新しい私をみつけてつくりたい。19年を超える今のゴルフを効率よくできるように-渋野日向子は変わっていく。私も確かめる。やっとスタート地点に立てました」と、抽象的だが、ひとことをかみしめながら自身の哲学を、遠くを見つめるような眼差しで説明した。

 ちなみに、今大会は2週連続優勝がかかるが、「とりあえず、予選通過です。2週連続優勝を果たした選手もいる。稲見さん、西村さん。すごすぎる。私は全く考えていない」といってのけた。

 ただし、「シーズンの残り試合が少なくなっている。理想は毎週上位でフィニッシュすることです。欲をいえば、(4戦連続で継続中の)トップ10を続けたい」。まさに、収穫の秋を迎えている。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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