2021.10.15
渋野日向子『最終日は変わるかなぁ』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
富士通レディース 2021 東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)第1日
ショットは不調。それでもノーボギーである。渋野日向子が5アンダー、5位タイと好スタートを切った。「きのうより1Wは(飛距離が)10ヤードぐらい飛距離が違った。アイアンショットも10ヤードぐらい落ちたかなぁ。うまく当たらなかった」と嘆いている。
しかし、「良くやった。良く我慢した。パッと見は安定したゴルフ」と忍耐をアピールした。けさのドライビングレンジで異常を感じる。一抹の不安を抱えながらも、クラブ選択などで未然の防止策。
8Iを巧みに使用。また、7番ではお見事-と、ギャラリーがいれば声がかかりそうなバンカーショットを披露した。「ボールのライが悪い。くぼんだところへボールが入り、58度よりも、52度を使った」という。1メートルにつけ、楽々とバーディーを奪っている。機転が利けば、ピンチがチャンスに変わる。
そうはいっても、1バーディーに終わったインの9ホールを反省。「パー5で欲を出しすぎた。でも、後半はパッティングでうまくパーセーブできたことも確か。13番は、4メートルを決めました」と話している。
メンタルが見違えるように強くなってきた。当然、しぶとさが加わっている。「優勝は狙えないことはないでしょう。きょうのように、淡々とプレーしていけば、最終日は変わるかなぁ」。まさに新境地だ。一喜一憂せず、チャンスを待っている。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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