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2021.11.3

強い-も目指す 渋野日向子、Vで新たに

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第49戦『TOTOジャパンクラシック』(賞金総額2億2000万円、優勝賞金3300万円)が11月4日、滋賀県大津市・瀬田ゴルフコース北コース(6,616ヤード/パー72)で開幕する。3日は指定練習日、公式会見が行われた。

 アスリートは向上心が命。やはり、優勝はいい。それも劇的Vなのだから、なおさらだろう。しかし、渋野日向子は、「スタンレーレディス以上に反響があった」としながらも、「強い選手って、スタートからドバッと行く。抜かれて、追いついてもプレーする私は楽しい。きっと、見てくださる皆さんもそうでしょうね。おもしろいゴルファーになりたい、とはいったけど、強い選手にもなりたいと思っている」。

 新たな将来像を笑顔で、語った。この日、18ホールをラウンド。より入念にチェックする姿が目を引いた。「グリーンの傾斜がすごい。このコース、中学、高校からプレーしていますけど、とても難しい。経験を積み重ねてもなかなか慣れませんね」と慎重に言葉を選んだ。

 10月は4戦2勝。見ている立場としては、完全復調、ニュースイングをすっかりモノにした-と勝手に思ってしまいそうだが、実はそうではないらしい。「それほど、いい感触があるわけではない。あしたになってみなければわかりません。ただし、マスターズGCレディースはこれ以上、悪くはならないということを経験した」とひと息ついて、「試合中、スイングなどを考えながら、それもずっと考えながらやっている状態です。というわけですから、必死。本音をいうと、何も考えずにサッとプレーできなければいけません。そういうスタイルを目指している」。

 地道な努力を、他の選手の何倍も行っているということかもしれない。シンデレラの異名をとった際は、勢いが味方だった。しかし、現在は将来をにらんで多くのことへ挑戦中。たとえば、パッティングもそうだ。

 点ではなく、線のスタイル。「以前は、カップからボール何個分と狙いを定めてストロークをした」と話した。が、最近は、「カップからボールへ線を引き、その通りにボールを打ち出していく。無理やり変更した」そうだ。

 これも、安定したストロークを身に着けるため。ましてや、今回はアニカ・ソレンスタムの庭ともいわれる、コースへの挑戦だ。「(ソレンスタムは)ゴルフの天才。ANAインスピレーションでお姿を拝見しました。でも、恐れ多くてというのか、近寄れない。今でも、勝てる人がいるのかなぁ。やってきたことがすごい。神ですね」と、礼賛が次々と飛び出す。

 一方で、印象により残ったのは、笹生優花とのメジャーチャンピオンが同組でプレーすることについて、「私は過去の優勝です」。サラリと受け流した。日々、前進していることを第一に考えている。本当にたくましくなった。これなら、おもしろいから、強い-への大変身も遠くはない。

 11月になった。「おかげさまで体の痛いところはありません。足も大丈夫。安心してやっています」と、ゴルフの収穫へ感謝のメッセージを添えている。

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