三ヶ島かな　連続ノーボギーRでGo To宮崎

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　JLPGA ツアー2020-21シーズン第51戦『大王製紙エリエールレディスオープン』（賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円）大会第2日が11月19日、愛媛県松山市・エリエールゴルフクラブ松山（6,545ヤード/パー71）で行われた。この日も好スコアが続出。首位タイは通算12アンダーの三ヶ島かな、柏原明日架。3打差の通算9アンダー、3位タイで渡邉彩香、原英莉花が追走する。
　２週連続優勝がかかる稲見萌寧は、渋野日向子とともに通算5アンダー、17位タイ。大会連覇を目指す古江彩佳は通算2アンダー、38位タイから巻き返しを狙う。
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《グリーン＝スティンプ：11 2/3フィート　コンパクション：22mm》

　継続が力になった。三ヶ島かなが7バーディー、ノーボギーの64をマーク。自己ベストを1打更新する、今季一番のラウンドで首位へ浮上した。

　ただし、「この大会は予選落ちばかり。この順位にいるのが不思議でならない。何が起きているのでしょう」と、ほほ笑みながら首をひねる。

　だが、強運だけでは、これほどのスコアをマークできるわけがない。結果の裏には苦労の積み重ねがある。「しばらく、何をやっても結果がでない。1Wなど派手な練習は控えめにした。代わりに、アプローチとパッティングの練習をたくさん…。そういうところにたどりついた」という。

　さながら、背水の陣。そのうえで、「結果がでなかったら、すべてを見直す。決断したのが9月末。ショートゲーム、パッティング練習に、ホールアウト後の時間をほとんど費やしてきた」と話した。その結果がついに－。

　4番＝8メートル、6番＝5メートル、7番＝7メートル、11番＝7メートルとロングパットをおもしろいようにカップインさせた。もちろん、ショットの感触も上々だ。この日のベストショットは－の問いに。しばし考えながら、「1３、15番の第２打です。どちらも、よしっ来た－という手応え。ピンから１メートルぐらいです。ギャラリーさんがすごく盛り上がってくれたことがうれしい」とも。

　さらに、同組でプレーした大山志保、新垣比菜へ感謝のメッセージを添えた。「ペアリングが最高。おふたりがボールをピンへ寄せ、パッティングの調子もすごく良さそうでした。おかげでとてもいいムードです。また、おふたりのファンがたくさん足を運んでくださった。私まで応援してくれたことがうれしくてたまらない。気持ちがいい１日。皆さんのおかげです」と言葉が弾む。

　ノーボギーラウンドは自身、37回目。しかし、2日間連続のノーボギーは今年のヨネックスレディス以来である。

　「あすから、優勝争い。ワクワクします」といい、「負けない、という気持ちでプレーします。リコーカップへ出場したいから」。パワーより、精度で勝負する。ようやく、目指すスタイルが構築されつつある。